
VOCA展2020、VOCA賞はNerhol(田中義久・飯田竜太)に決定
27回目の開催を迎える「VOCA展2020」の受賞者が発表された。大賞の「VOCA賞」を受賞したのは、アーティストデュオ・Nerhol(田中義久・飯田竜太)。

27回目の開催を迎える「VOCA展2020」の受賞者が発表された。大賞の「VOCA賞」を受賞したのは、アーティストデュオ・Nerhol(田中義久・飯田竜太)。

オークションに出品された作者不明のとある絵画。この作品を巡って老画商とその孫が秘密を紐解いていく映画『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』が、 2020年2月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかで公開される。

多摩美術大学の全学科が実施する卒業制作・大学院修了制作展が2020年1月と3月に分けて開催される。会期中は各学科の学部卒業生および大学院修了生の作品が八王子キャンパス内に一堂に集結。また、今年度は開学以来初の試みとなる、7学科合同開催の「選抜展」も実施される。

東京・六本木のYutaka Kikutake Galleryによる期間限定イベント「アーティスト・カクテルズ―愛すべきアートの話し」が、渋谷パルコの「OIL by 美術手帖」ギャラリーで開催される。「お酒とアート」をテーマに、田幡浩一やNerholをはじめとする6名のアーティストによるオリジナルカクテルや作品の展示販売が行われる。会期は2020年1月8日〜13日。

2018年9月に世を去った女優・樹木希林。樹木希林の愛用品や写真、映像、残した言葉によって、その軌跡を振り返ることのできる展覧会「樹木希林 遊びをせんとや生まれけむ展」が、2020年1月1日に横浜・そごう美術館で開催されている。

2020年3月21日にリニューアル開館を迎える京都市京セラ美術館が、プレオープンイベントとして「CELEBRATING COLORS!」を開催。高木正勝、鬼頭健吾、髙橋匡太の3作家が参加した。

第3回
現代美術の手法のひとつ「アプロプリエーション」は、過去の他者の作品の一部または全部を自身の作品に取り込むものとして、様々なアーティストたちが実践してきた。しかしアプロプリエーションをめぐっては裁判沙汰に発展するケースもある。そこで今回は過去の判例を紹介し、時代とともに変わるアプロプリエーションの受容のされ方を紐解く。

ゴッホからダムタイプまで、年末年始も見ることのできる展覧会をピックアップ。首都圏を中心に、主に2020年1月2日から開館する美術館を紹介する。長期休暇中のお出かけの参考にしてほしい。

1850年代から1930年代後半までの80年間で、芸術がもっとも成熟したスペイン・カタルーニャ自治州の州都バルセロナ。ガウディやピカソ、ミロ、ダリなどが多彩な活動を繰り広げた同地の熱気を伝える作品約130点を紹介する「奇蹟の芸術都市バルセロナ」展が、東京ステーションギャラリーに巡回する。会期は2020年2月8日〜4月5日。

12月22日までに終了する展覧会のなかから、とくに注目したい3つをピックアップして紹介する。この機会をお見逃しなく。

ゴッホ、ゴーガンに加えボナール、ヴァロットンなど「ナビ派」の画家たちが追究した親密なテーマのなかから子供に焦点を当て、都市生活や近代芸術と子供との関係を検証する「画家が見たこども展」が、三菱一号館美術館で開催される。油彩、版画、素描、挿絵本など約100点が集まる本展の会期は、2020年2月15日〜6月7日。

日本最大級のアートフェア「アートフェア東京2020」の関連プログラムとして、「World Art Tokyo」が、2020年3月19日〜22日に東京国際フォーラムのロビーギャラリーで開催される。「―反転させる、さびを視る―(Flip Over, See the Rust)」をテーマに次回では、38ヶ国のアーティストによる平面や立体、パフォーマンス作品が紹介される。

植物と人間の関係性への疑問から、ペインティングを中心にドローイングや彫刻、インスタレーション、サウンドパフォーマンスなど、多岐にわたるメディアで作品を発表してきた平子雄一。12月21日より始まる新作個展『Memories』では、平子自身の記録から制作した新シリーズ「Perennial」も発表する。平子のアトリエにて、探求を続けてきたテーマや作品制作の手つきについて聞いた。

文化庁所管の芸術文化振興会が、映画『宮本から君へ』に対する助成金1000万円を不交付とした件で、行政処分の取り消しを求める提訴後の記者会見が、同作のエグゼクティブプロデューサーと弁護団により行われた。

現代美術の世界を代表するキュレーター、ハンス・ウルリッヒ・オブリストの公開講義「雲のように考える:コンテンポラリー・アートはどこへいくのか」が、東京・上野の東京藝術大学で開催される。日時は2020年1月5日15時〜17時。

2019年12月20日より公開される、片渕須直監督によるアニメーション映画『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』。前作『この世界の片隅に』に250カット以上の新規シーンを加え、主人公・すずのみならず戦時中の広島で生きる「さらにいくつもの」人々の心の動きを描き出した新作だ。引き続き主人公・すずを演じた女優・のんと片渕監督に、新作に対する思いやアニメを演じることについて話を聞いた。

パリを拠点に活躍する写真家ピエール=エリィ・ド・ピブラックの日本初個展が、銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催される。同シリーズは、2013年から2シーズン、パリ・オペラ座バレエ団の公演会場であるガルニエ宮とオペラ・バスティーユの舞台裏に身を置き、ダンサーたちの生活に入り込んで制作された。会期は2020年3月11日~27日。

「あいちトリエンナーレ2019」の一企画「表現の不自由展・その後」展示中止を受けて愛知県に設置された検討委員会は、12月18日に最終報告書をまとめ、提言とともに大村秀章愛知県知事に提出した。

人種や階級、性別、セクシュアリティ、経済学、人類学、社会学、心理学など様々な分野を横断しながら、ときに風刺を交えた分析を行うターナー賞作家グレイソン・ペリー。そんなペリーが新時代のジェンダーとしなやかな男性のあり方を模索した書籍『男らしさの終焉』を紹介する。

1月の開催直前に中止されたアートフェア「アート・ステージ・シンガポール」から、12月の「アート・バーゼル・マイアミ・ビーチ」で物議を醸した1600万円の「バナナ」まで。美術手帖で取り上げたなかから、とくに振り返っておきたいアートマーケットで起きた出来事をお届けする。