38ヶ国のアーティストが集結。「World Art Tokyo 2020」がアートフェア東京2020で開催へ

日本最大級のアートフェア「アートフェア東京2020」の関連プログラムとして、「World Art Tokyo」が、2020年3月19日〜22日に東京国際フォーラムのロビーギャラリーで開催される。「―反転させる、さびを視る―(Flip Over, See the Rust)」をテーマに次回では、38ヶ国のアーティストによる平面や立体、パフォーマンス作品が紹介される。

 

アレハンドロ・サンチェス Sobre Cupo China Shipping 2016

 2018年から始まった、「アートフェア東京」会期中に世界各国の現代アーティストを紹介する展覧会「World Art Tokyo」。その3回目が、2020年3月19日〜22日に同フェアの会場である東京国際フォーラムのロビーギャラリーで開催される。

 本展は、同フェアを主催する一般社団法人アート東京が各国在日大使館と連携するもので、将来グローバルな活躍が期待される各国代表の現代アーティストが集結する。

 「―反転させる、さびを視る―(Flip Over, See the Rust)」をテーマに、海外のキュレーション経験のある藤岡勇人と、アシスタントキュレーターの岩澤夏帆が共同キュレーションを担当。本展を通し、各国との相互交流を深めながら、様々な立場や利害関係をもつ国々がいかに共生するのかについて考察するという。

アリット・クライズ I still have a dream 2019 Photo by Yuval Pan

 初参加の15ヶ国を含め、ヨーロッパ、中南米、中東、アフリカ、アジア、大洋州の38ヶ国のアーティストを紹介。今年の「第58回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展」に参加したアリー・ミールアズィーミー(イラン)やブリュッセルの王立中央アフリカ博物館に収蔵されたフレディ・ティンバ(コンゴ民主共和国)、海上輸送のコンテナをモチーフに、地政学的な観点から世界情勢の揺らめきを表現するアレハンドロ・サンチェス(コロンビア)らが出展する。

イシュラック・ズレイカット Creative Being 2019

 平面や立体作品に加え、5人のアーティストによるパフォーマンスも実施。ヨルダンのアーティスト、イシュラック・ズレイカットは、本国の繊維文化のルーツを掘り下げ、会場に自作の繊維を持ち込んで手織りのパフォーマンスを行う。

 様々な国の地理的風土から生まれた表現が一堂に会するWorld Art Tokyo。アーティストの視線を通して多様な文化的背景や考え方に触れる機会となる。

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