現代美術の第一線で活躍するキュレーター、ハンス・ウルリッヒ・オブリストによる公開講義「雲のように考える:コンテンポラリー・アートはどこへいくのか」が、東京藝術大学で行われる。
ハンス・ウルリッヒ・オブリストは1968年スイス・チューリッヒ生まれ。パリ市立近代美術館キュレーターを経て、2006年からロンドンのサーペンタイン・ギャラリーの共同ディレクター。アーティストだけでなく、建築家、科学者、デザイナー、映画監督、コレオグラファー、音楽家、思想家などと協働するなど、学際的なアプローチで知られ、その活動は多岐にわたる。
これまで計300以上のキュレーションを手がけたほか、著書も多数。イギリスの現代美術誌『ArtReview』が毎年発表する、現代美術界でもっとも影響力のある人物100組をランク付けした「Power 100」では、つねに上位にランクインしており、2019年版では12位だった。
今回の公開講義は、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科の開講科目「グローバル時代の芸術文化概論」の一環として行われるもので、オブリストがキュレーターあるいはライターとして、世界各地を飛びまわりながら理論と実践の間で日々考えていることについて語るという。この貴重な機会をぜひお見逃しなく。なおモデレーターは、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科教授・長谷川祐子が務める。