第29回

櫛野展正連載29:アウトサイドの隣人たち 「死んだふり」の流儀

ヤンキー文化や死刑囚による絵画など、美術の「正史」から外れた表現活動を取り上げる展覧会を扱ってきたアウトサイダー・キュレーター、櫛野展正。2016年4月にギャラリー兼イベントスペース「クシノテラス」を立ち上げ、「表現の根源に迫る」人間たちを紹介する活動を続けている。彼がアウトサイドな表現者たちに取材し、その内面に迫る連載。第29回は、戦時中から引き揚げまでの記憶と経験をもとにポップな絵画を制作する、林田嶺一を紹介する。

第18回

【シリーズ:BOOK】周縁の美術が社会を変える?『裏切られた美術 表現者たちの転向と挫折 1910-1960』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本から注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2019年10月号の「BOOK」2冊目は政治と美術の関係を1910年から1960年に注目しながら問い直す 『裏切られた美術 表現者たちの転向と挫折 1910-1960』を取り上げる。

SERIES / BOOK

第17回

【シリーズ:BOOK】ピクセルアートの審美。『ピクセル百景 現代ピクセルアートの世界』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本から注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2019年10月号の「BOOK」1冊目は、ピクセルアート=ドット絵を制作する代表的なクリエイターの仕事を収録した作品集『ピクセル百景 現代ピクセルアートの世界』を取り上げる。

SERIES / BOOK

オルタナティブな彫刻家としての青木野枝。小田原のどか評「青木野枝『霧と山』展」

鹿児島県にある霧島アートの森で開催された彫刻家・青木野枝の個展「霧と山」では、霧島の自然を象徴する「霧」と「山」をテーマとした、すべての展示空間が連鎖する会場構成が試みられた。彫刻家・彫刻史家である小田原のどかが、青木の作品を通して日本の彫刻界の男性性に迫る。

REVIEW

現在の香港で村上隆個展が持つ意味とは。椹木野衣評「MURAKAMI vs MURAKAMI」

今年に入り「逃亡犯条例」改正に反対する大規模デモが続く香港。150年に渡る英国統治を終えて中国へと返還され、「一国二制度」というかたちで独自の法的・経済的基盤を維持してきたこの地で、村上隆による大規模個展が行われた。村上がつくり出す極彩世界はいまの香港とどのように呼応し合ったのか、椹木野衣がレビューする。

REVIEW

ロシアの演出家レオニード・アニシモフ率いる東京ノーヴイ・レパートリーシアター。初の能楽堂連続公演が10月14日よりスタート

東洋と西洋の文化融合を目指す東京ノーヴイ・レパートリーシアターは、サン=テグジュペリ作『星の王子さま』を含む全5作品を、東京・中野の梅若能楽会館にて10月14日より公演する。この公演は、ロシアの古典演劇術「スタニスラフスキー・システム」の世界的権威であるレオニード・アニシモフによる、8ヶ月に渡る長期連続公演となる。

NEWS / PROMOTION

【武蔵野美術大学×高校生②】ものの見方を変えてみる。「デザイン思考」を学ぶ、山﨑和彦のワークショップ

美術・デザインに興味を持つ高校生に、美大とアートシーンやデザインの現場について様々な角度から知ってもらうための、武蔵野美術大学と『美術手帖』の共同企画第2弾。今年4月に開設された造形構想学部クリエイティブイノベーション学科の拠点となる市ヶ谷キャンパスにて、同学科教授の山﨑和彦が、共立女子中学高等学校の生徒たちを対象にワークショップを行った。

INSIGHT

パフォーマンスの舞台は「商店街」。都市の祝祭をデザインする「セノ派」インタビュー

「セノグラフィー(scenography=舞台美術)」を語源とする「セノ派」は、フェスティバル/トーキョー19(F/T19)のために結成されたコレクティブ。舞台美術家の杉山至、坂本遼、佐々木文美、中村友美からなる「セノ派」は、F/T19のオープニング・プログラムとして都内の複数の商店街を活用し、パフォーマンス「移動祝祭商店街」を発表する。10月5日、6日のパフォーマンス本番を控えた4名に、その内容とセノグラフィーに対する思いを聞いた。

INTERVIEW / PROMOTION