芸術監督・津田大介、「全作家に展示再開を呼びかけていきたい」

あいちトリエンナーレ2019の「表現の不自由展・その後」の展示再開について合意がなされたことを受け、芸術監督・津田大介は現在展示を中止している全作家の展示再開を目指すことをTwitterで表明した。

閉鎖されているタニア・ブルゲラの展示室

 「表現の不自由展・その後」の展示再開に向けて、あいちトリエンナーレ実行委員会と不自由展実行委員会が合意したことを受け、芸術監督・津田大介はすべての参加作家に対して、展示再開を呼びかけることをTwitterで明らかにした。

 「あいちトリエンナーレ2019」においては、「表現の不自由展・その後」展示中止を受けて、まずイム・ミヌクとパク・チャンキョンの2作家が展示を辞退。その後8月10日には、CIR(調査報道センター)が展示を辞退。

 8月20日からはタニア・ブルゲラとハビエル・テジェスの2作家が展示室を閉鎖している(なお同じタイミングでピア・カミル、クラウディア・マルティネス・ガライ、レジーナ・ホセ・ガリンド、ドラ・ガルシア、モニカ・メイヤー、レニエール・レイバ・ノボは展示内容を変更している)。

閉鎖されたハビエル・テジェスの展示室

 これに加え、田中功起が9月2日より自身の作品展示のフレームを再設定。9月24日からはキャンディス・ブレイツが展示室を一時閉鎖し、27日からは藤井光の映像作品《無情》が上映中止となっている。

 これら展示中止・変更を行っている作家たちの多くは、「表現の不自由展・その後」の展示再開を、自らの展示再開の条件と明示しており、10月に不自由展が再開された場合、なんらかのアクションを起こす可能性が高いと見られる。

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