8月3日をもって展示が中止された「あいちトリエンナーレ2019」の「表現の不自由展・その後」。この展示室へと続く扉が、29日に開かれた。
この扉は、愛知芸術文化センター8階にある「CIR(調査報道センター)」と 「表現の不自由展・その後」の展示スペースへ続く唯一の扉で、両者の展示が中止された後、閉じられていた。
扉はその後、すべての展示再開を目指すトリエンナーレ参加作家によるプロジェクト「ReFreedom_Aichi」の「#YOurFreedom」のために使用され、来場者がそれぞれの「不自由」を書いた付箋がびっしりと覆っていた。
今回の扉の開放は、このプロジェクトのスペース拡張のために行われたもので、トリエンナーレ側によると、今後開館時間中はつねに開かれた状態になるという。またこのプロジェクトはトリエンナーレの公式プログラムではなく、あくまで「スペースを貸している状態」だという。
扉の向こう側には、CIRと「表現の不自由展・その後」の展示が存在するが、CIRについて展示を辞退しているため作品を見ることはできず、近づくこともできない。また「表現の不自由展・その後」については、現在も展示室へと続く通路は壁が塞いでいる状態だ。