パンデミックの世界で新たに問う「個」。ナイル・ケティングインタビュー
映像、パフォーマンス、インスタレーション、サウンド・アートなど、多様な表現形態の作品を発表してきたナイル・ケティング。新型コロナウイルスのパンデミック以降、ケティングが何を考え、作品を通じていかに問いを投げかけてきたのか、話を聞いた。
映像、パフォーマンス、インスタレーション、サウンド・アートなど、多様な表現形態の作品を発表してきたナイル・ケティング。新型コロナウイルスのパンデミック以降、ケティングが何を考え、作品を通じていかに問いを投げかけてきたのか、話を聞いた。
ギャルリー東京ユマニテとザ・ギンザ スペースの2会場で「100の庭」を同時開催した野田裕示。木箱にキャンバスを入れ、異なる形に切り抜いた板で蓋をするレリーフ状の絵画作品100点を手がけた意図について話を聞いた。
3度目の緊急事態宣言が延長され、その範囲も拡大するなか、ミュージアムをめぐる経営状況は厳しさを増している。こうした状況下、昨年にはいくつかの美術館・博物館が運営資金を調達するプロジェクトを立ち上げ、多くの支援を得た。この経緯を踏まえ、クラウドファンディングサービス「READYFOR」で文化部門のマネージャーを務める廣安ゆきみに、コロナ禍における美術館とクラウドファンディングのあるべき姿について話を聞いた。
現代芸術振興財団が主催するアートアワード「CAFAA賞」。「CAFAA賞2020」のファイナリストにはAKI INOMATA、金沢寿美、 田口行弘の3名が選ばれた。ファイナリストが都内で開催される個展に向けて作品を制作。6月1日より東京・六本木のピラミデビル4階にて開催される各作家の個展を経たのち、最終選考にてグランプリ1名が選ばれる。ファイナリストに選ばれたAKI INOMATAに、制作について話を聞いた。
GALLERY SIDE2の「小さい空」(4月6日〜5月28日)、ザ・ギンザ スペースでの「白樺の庭」(会期終了)、東京ミッドタウンISETAN SALONE Art Wallでの「散歩道」(4月21日〜6月1日)と3ケ所で個展が同時開催されたムラタ有子。動物と風景画で知られる彼女が、新たなかたちの絵画を発表した。そのコンセプトを聞いた。
葛飾北斎(1760〜1849)の生涯を、若き北斎を柳楽優弥、晩年の北斎を田中泯というダブル主演で映画化した『HOKUSAI』が5月28日より全国公開される。役づくりのなかで北斎という人間がどのように浮かび上がったかについて、ショートインビューにて答えてもらった。
品川にある旧原美術館の解体は大きな衝撃を与えるものとなった。しかしこれに限らず。昨今では原宿駅や世田谷区庁舎、東京海上日動ビルなど、様々な名建築が解体またはその危機に瀕している。なぜこのような状況が起こっているのか、またどうすれば解体ではない道をたどれるのか。京都工芸繊維大学教授で近代建築史が専門の松隈洋に話を聞いた。
2021年4月1日に千葉市美術館の新館長に就任した山梨絵美子。東京文化財研究所で30年以上にわたり近現代美術の研究に従事し副所長も務めた山梨は、千葉市美術館にどのようなビジョンを見出すのだろうか。
今年4月、金沢21世紀美術館の新館長として長谷川祐子が就任した。この美術館の開館にも携わった経験を持つ長谷川はこの美術館をどのような方向にディレクションしていくのか。話を聞いた。
『週刊少年ジャンプ』で連載されていた『約束のネバーランド』。その原作担当と作画担当、白井カイウと出水ぽすかが、シャネルとの協業によりマンガ単行本『miroirs』を出版。また、関連する展覧会『MIROIRS – Manga meets CHANEL』も東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催された。ふたりに本企画に取り組んだ感想と、マンガへの取り組み方について聞いた。
ドキュメンタリー映画『過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道』が、コロナ禍による公開延期を経てついに公開された。本作は、現在の森山大道、そしてその壮大な作品のデータを整理し写真集を現代に甦らせる編集チームの試みと、それを映像で追う映画チームの挑戦をパラレルで追った意欲作だ。監督を務めた岩間玄と、造本家・町口覚の両者が、森山大道について語り尽くす。
3度目の緊急事態宣言が延長されるなか、美術館界では国立と都立でその再開をめぐり混乱が生じた。文化庁はミュージアムでの安全性を主張し、休館に合理性がないとする。いっぽうで都は人流抑制のために休館を要請したが、劇場など他の施設における対応との整合性がとれていない。こうした状況を踏まえ、ミュージアムをめぐる状況はいまどうなっているのかについて、公益財団法人日本博物館協会の専務理事・半田昌之に話を聞いた。
今年5月19日〜23日にアート・バーゼル香港がリアルな会場で2年ぶりに開催。香港に渡航できないギャラリーに向けてサテライトブースを設置するいっぽうで、ライブ配信プログラムも展開する。昨年のフェアの開催中止を受けて同フェアが立ち上げたオンラインプログラムの効果や、今年のリアルなフェアに対する期待について、アート・バーゼルのディレクター・アジアであるアデリン・ウーイに聞いた。
ファッション界で注目を集めるふたつのブランド、「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE」「TYPE-1 ATLAS Collection」。それぞれのデザイナーである宮前義之と中里唯馬とともに、脳科学者の中野信子を加えた鼎談を実施。「不確実性の時代」におけるファッションの役割や、人間の身体の不完全性に見るファッションの可能性について語り合った。
開館から1年4ヶ月が経ったアーティゾン美術館(東京・京橋)の大規模コレクション展第2弾「STEPS AHEAD:Recent Acquisitions 新収蔵作品展示」が好評だ。5年間の建て替え休館中に新たに収集した作品より、初公開の約100点を含む約200点を披露し、若い層も引き寄せている。拡張しつつ前進するコレクションの現在形を、本展を企画した新畑泰秀学芸課長に聞いた。
大阪のギャラリーノマルで初個展「ユニーク」が開催中の山田千尋。同じモチーフからなる作品を複数展示し、筆致や色彩のバリエーションからものの見方や感じ方の多様性を提示する彼女に、会場で話を聞いた。
アーティストの薄久保香は、写真撮影、デジタル画像の制作、絵具と筆を用いたペインティングという3段階の制作過程を経て作品を完成させる。個展が開催中のMA2 Galleryで、世界をとらえるその方法論について話を聞いた。
絵画、インスタレーション、ヴィデオなど多様なメディアを用い、不可視なものに対する知覚を鑑賞者に疑似的に体験させる作品を制作する冨安由真。KAAT神奈川芸術劇場にて、個展「漂泊する幻影」を1月に開催した。冨安が入選した第12回shiseido art egg(2018)の審査に関わった光田由里が、本展がどのように構成されたのか、また絵画とインスタレーションの関係性を聞いた。
社会や自然、そして日常生活や身体の「境界」をテーマにした大型のインスタレーションで知られる美術家・栗林隆。旧発電所である美術館にて、原子炉を模したサウナ作品をつくった彼に、美術の「文脈」から脱することと、自分と社会の関係について話を聞いた。
十和田市現代美術館で4月に公開された塩田千春による常設作品《水の記憶》。制作のプロセスからコロナ禍でのアートとの向き合い方まで、制作のためにドイツより来日した作家にインタビューを行った。