11月19日、クリスティーズ・ニューヨークの秋の目玉オークション「MICA: THE COLLECTION OF MICA ERTEGUN Part I」と「20世紀イブニングセール」が開催され、総額4億8600万ドル(約754億円)の売上高を記録した。
アメリカのコレクター、マイカ・アーティガンのコレクションから出品されたルネ・マグリットの《光の帝国》(1954)は1億2120万ドル(約188億円)で落札され、この夜のトップロットとなった。1954年に制作されたこの作品は、夜の街並みに昼間の光を融合させた幻想的な世界を描いており、マグリットが手がけた17点の「光の帝国」シリーズのなかでは、初めて水面を取り入れた例としても注目されている。