EXHIBITIONS
国松希根太、斉藤七海、奈良美智、渡辺北斗、BOTAN&sumire「ささめきあまき万象の森」
TODA BUILDING内にYutaka Kikutake Gallery Kyobashiとして同廊2つ目のギャラリースペースが開廊した。その最初の展覧会として、奈良美智が近年訪問を重ねる北海道の地で出会った4組の作家、国松希根太、斉藤七海、渡辺北斗、BOTAN&sumireの作品とともにグループ展「ささめきあまき万象の森」を開催。
本展を通じて、自然が宿す精神性に導線を持ち、時代に左右されない普遍的なものの姿を追求することの尊さをギャラリー空間に顕在させる。
国松希根太は、北海道・白老町を拠点に、周辺環境のフィールドワークを重ねながらそこで見出した線や形を様々な尺度に置き換えるような作品を現地で入手した素材を用いて制作。本展では、自然に潜在する造形美やその物質的感触を湛える木彫を発表する。
斉藤七海は、自然と人間との境界、そこで生まれる神話などの物語をテーマに陶器作品を発表。もっとも身近な自然物として自身の身体を起点に据え、樹木や岩、そして自らの身体のメタファーとして本展で発表される作品は、野生と人の命との境界を問う。
奈良美智は、近年作品制作の拠点のひとつともしている洞爺湖畔の町に今夏滞在しながら制作したドローイング作品を発表。そこに描かれたものは、自然に住まう精霊のような出で立ちで鑑賞者ののびやかな想像力を誘う、本展の導き手にもなっている。
渡辺北斗は、北海道・別海町で牛飼いを家業とするなかで自身の精神的な充足のために北方に伝わる神々の木偶の制作を開始。制作を重ねるなかで北海道に伝わる神話や民話から着想を得た独自の木偶も手がけるようになったという。今回展示される作品は、歴史や自然の積み重ねと人との対話の深層を伝える語り部のようでもある。
BOTAN&sumireは、函館を拠点に植物を用いた空間構成やインスタレーションを実践してきた。過疎などを理由に人が離れた場所が自然に還ってゆく過程で繁殖する植物を素材に、人の空間のなかに再び植物を持ち込むようなインスタレーションを行うことで、両者の生命の交差点を提示する。
本展を通じて、自然が宿す精神性に導線を持ち、時代に左右されない普遍的なものの姿を追求することの尊さをギャラリー空間に顕在させる。
国松希根太は、北海道・白老町を拠点に、周辺環境のフィールドワークを重ねながらそこで見出した線や形を様々な尺度に置き換えるような作品を現地で入手した素材を用いて制作。本展では、自然に潜在する造形美やその物質的感触を湛える木彫を発表する。
斉藤七海は、自然と人間との境界、そこで生まれる神話などの物語をテーマに陶器作品を発表。もっとも身近な自然物として自身の身体を起点に据え、樹木や岩、そして自らの身体のメタファーとして本展で発表される作品は、野生と人の命との境界を問う。
奈良美智は、近年作品制作の拠点のひとつともしている洞爺湖畔の町に今夏滞在しながら制作したドローイング作品を発表。そこに描かれたものは、自然に住まう精霊のような出で立ちで鑑賞者ののびやかな想像力を誘う、本展の導き手にもなっている。
渡辺北斗は、北海道・別海町で牛飼いを家業とするなかで自身の精神的な充足のために北方に伝わる神々の木偶の制作を開始。制作を重ねるなかで北海道に伝わる神話や民話から着想を得た独自の木偶も手がけるようになったという。今回展示される作品は、歴史や自然の積み重ねと人との対話の深層を伝える語り部のようでもある。
BOTAN&sumireは、函館を拠点に植物を用いた空間構成やインスタレーションを実践してきた。過疎などを理由に人が離れた場所が自然に還ってゆく過程で繁殖する植物を素材に、人の空間のなかに再び植物を持ち込むようなインスタレーションを行うことで、両者の生命の交差点を提示する。