INTERVIEW

インタビュー:マシュー・バーニーはなぜ日本を舞台に「拘束のドローイング」を生み出したのか?

マシュー・バーニーが「捕鯨」や「茶道」など日本文化をテーマに、映画、彫刻インスタレーション、写真など多彩なメディアで展開された2005年の映画作品《拘束のドローイング9》。この作品を軸に、マシュー・バーニー本人に「拘束のドローイング」シリーズにかける想いを聞いた。*The English version is below the Japanese.

INTERVIEW

その土地に触れ、変化することで紡がれる物語。「VOCA展2021」大賞・尾花賢一インタビュー

全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などに40才以下の若手作家の推薦を依頼し、その作家が平面作品の新作を出品するという方式により選ばれる「VOCA展」。今回の「VOCA展2021」ではアーティスト・尾花賢一が大賞を受賞した。覆面の男などをモチーフにしたマンガ形式のドローイング作品で知られ、今回は上野の歴史を重層的に描いた《上野山コスモロジー》で高く評価された。同作が生まれるまでの背景やこれまでの制作について、尾花に話を聞いた。

INTERVIEW

会田誠とヨーゼフ・ボイスの切っても切れない関係性。「重要だけど批判せずにもいられない」

今年4月の豊田市美術館を皮切りに開催される「ボイス+パレルモ」展。この開催を機に、ヨーゼフ・ボイスを直接的に参照した作品を手がけたこともあるアーティスト・会田誠にインタビュー。ボイスという人物と会田の関係性とは? またボイスがいまなお与え続ける影響とは?

INTERVIEW / PROMOTION

「透明なものに近づくには、自分も透明にならなきゃいけない」。福島出身のアーティスト・渡邉洵が追いかける3.11への実感

東日本大震災から10年、新型コロナウイルス流行から一年。今日の人間の身体は、目には見えない脅威に晒され揺らぎつづけている。福島出身のアーティスト・渡邉洵は、被災してもなお得られていないという3.11への実感を求め、身体を過剰に酷使するパフォーマンスを展開。その活動のなかで渡邉は、いかに自らの身体をとらえてきたのだろうか。渡邉の作品を追ってきたアーティストの布施琳太郎が訊く。

INTERVIEW

『週刊少年ジャンプ』の原画はアートになるのか。集英社・岡本正史が語る「マンガアート」事業のねらいとは?

『週刊少年ジャンプ』をはじめ、マンガ作品を掲載する媒体を数多く持つ株式会社集英社が、マンガ原画をアート作品のようにエディション化して販売する新事業「SHUEISHA MANGA-ART HERITAGE」をスタートさせた。この「マンガアート」のプロジェクトを統括する集英社・デジタル事業部の岡本正史に、事業の狙いや展望を聞いた。

INTERVIEW

PREMIUM

時代を写すコレクションはいかにして生まれるのか。高橋龍太郎インタビュー

東京・天王洲のコレクターズミュージアム「WHAT」で開催中の「-Inside the Collector’s Vault, vol.1-解き放たれたコレクション」展(〜5月30日)で、精神科医・高橋龍太郎の70点にわたるコレクション作品が展示されている。名実ともに日本を代表する現代美術コレクターとして日本の美術界に多大な影響を与えてきた高橋に、展覧会で目指したものや、自身のコレクションの現在地について聞いた。

INTERVIEW

写真として、楽曲として、作品はいかに成立するか。田島一成✕小山田圭吾対談

個展「WITHERED FLOWERS」(AKIO NAGASAWA、2020-2121)で、枯れた花をモチーフにアート作品としての写真を発表した写真家の田島一成(タジイマックス)。1990年代よりファッション誌やカタログ、CDジャケットなど音楽関係の写真を数多く撮影し、プロフェッショナルなフォトグラファーとして活動してきた田島が、アートとして表現したいものとは何か? 田島が1992年のソロデビュー以来、CDジャケットや宣材写真などを撮影してきたミュージシャンのコーネリアス・小山田圭吾と、個展会場で対談を行った。

INTERVIEW

中止を乗り越える鍵は「コミュニケーションデザイン」にある。ディレクター・田村かのこが語る札幌国際芸術祭2020のオンライン展開

昨年12月からの開催を予定していながら、新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされた「札幌国際芸術祭2020」。しかし同祭は現在、オンラインでの活動を積極的に行い、デジタル上で芸術祭の魅力を発信しようとしている。この背景にある狙いについて、札幌国際芸術祭2020コミュニケーションデザインディレクターの田村かのこに話を聞いた。

INTERVIEW / PROMOTION

震災と復興の記憶から築いた「消しゴムシリーズ」がたどり着く場所。岡田利規✕金氏徹平インタビュー

劇作家・岡田利規率いる演劇カンパニー「チェルフィッチュ」が、美術家・金氏徹平と取り組んできた演劇「消しゴム」シリーズの最新作『消しゴム山』の東京公演が2月11日〜14日(オンラインは13、14日)に開催される。岡田がシリーズを通じて目指してきたもの、そして金氏がどのようにそこに携わったのか、ふたりの話から明らかにする。

INTERVIEW

国境を超えた他者との関わり、歴史への視点。竹川宣彰インタビュー

手捻りの陶器、カラフルなペインティング、ユーモラスなパフォーマンス。竹川の作品には、思わず手を伸ばしたくなる優しい空気が満ちている。「AMIGOS(友達)」と題した個展を機に、AMIGOSや刷音(シュアイン)というコレクティブとしても活動する竹川に、制作の根底にある考えを聞いた。

INTERVIEW

ユーモアと風刺で美術界の問題を暴き出す。ゲリラ・ガールズインタビュー

1985年にニューヨークで誕生したゴリラのマスクをかぶる匿名のアクティヴィスト集団、ゲリラ・ガールズ。その活動は、事実と皮肉、そしてインパクトのあるヴィジュアルを交えた作品で公共に介入し、政治の腐敗と性差別や人種差別を暴き出す。日本では約25年ぶりとなった個展に際して、昨今のアメリカ大統領選挙や#MeToo運動などで積極的な活動を展開してきた彼女たちに話を聞いた。

INTERVIEW

PREMIUM

ミレニアル世代のコレクターはどうあるべきか? 北京・X Museumの共同設立者、黄勖夫に聞く

16歳に初めてアート作品を購入し、大学2年生で北京に現代美術館を共同設立した中国のミレニアル世代のコレクター、黄勖夫(マイケル・ホゥアン)。1994年生まれで、昨年2館目の私設美術館を共同設立したマイケルに、美術館の運営やコレクションの構築について話を聞いた。

INTERVIEW

コロナ禍でも止めない、美術館を拠点にしたコミュニティづくり。「とびらプロジェクト」の現在とこれから

2012年に東京都美術館と東京藝術大学の連携事業として始まった「とびらプロジェクト」。毎年一般市民から「アート・コミュニケーター(愛称:とびラー)」を40名ほど公募し、アートを介したコミュニティを形成するプロジェクトだ。いま、10期「とびラー」が募集されている。これまでの成果と展望、そしてコロナ禍でのオンラインの活用などについて、プロジェクトを率いる東京藝術大学美術学部の伊藤達矢特任准教授と、東京都美術館のアート・コミュニケーション係長を務める稲庭彩和子学芸員に話を聞いた。

INTERVIEW / PROMOTION

夜、歯を磨きながらアートを見る喜び。「Collectors’ Collective OSAKA」に集った新世代のアートコレクター鼎談

コレクターが所有作品を展示するのみならず、コレクターが推薦するアーティストの新作を展示する「買える!アートコレクター展 Collectors’ Collective」が初めて関西で開催されている。この展覧会にコレクターとして参加する播磨勇弥、有田啓、吉田昌哉の3人に集まってもらい、コレクターとしての喜びや、地方でいかに作品を見て集めているのかを聞いた。

INTERVIEW

「平成美術」展参加者座談会。異世代から見た平成の美術とは?

平成の美術は、アーティストにとってはどのようなものだったのか。1月23日より京都市京セラ美術館の新館・東山キューブで行われる展覧会「平成美術:うたかたと瓦礫(デブリ) 1989-2019」の参加作家のなかから、美術の世界に関わるようになった時期の異なる松蔭浩之(Complesso Plastico)、中ザワヒデキ(人工知能美学芸術研究会[AI美芸研])、梅津庸一(パープルーム)、李晶玉(突然、目の前がひらけて)といった4名に、それぞれの体感を通して、この30年の美術の特徴と「平成美術」展での展示について、語ってもらった。

INTERVIEW

ペインティングは無限の情報を圧縮する。桑久保徹インタビュー

桑久保徹の公立美術館における初の個展「A Calendar for Painters without Time Sense. 12/12」が茅ヶ崎市美術館で開催されている。展示されているのは、美術史に輝く巨匠の人生を1枚の画面に表現し、12枚でつづった「カレンダーシリーズ」。制作を通じて感じたペインティングの可能性について、桑久保に聞いた。

INTERVIEW

「心地よい絵」を目指しコロナ時代を歩む。会田誠インタビュー

2020年11月6日にグランドオープンを迎えた角川武蔵野ミュージアム。ファインアートに加えてサブカルチャーや民俗学までを網羅するこのミュージアムの2階ロビーで「コロナ時代のアマビエ」プロジェクトがスタートした。6名のアーティストが2ヶ月ごとに作品を発表するプロジェクトだ。第1弾の作品を発表した会田誠に話を聞いた。

INTERVIEW

半生をかけて未来に伝える描くこと、生きること。黒田征太郎インタビュー

1939年に大阪に生まれ、長友啓典と設立したデザイン事務所K2で多くのポスターや広告を制作し、壁画制作やライブペインティングなどへと活動の領域を広げていった黒田征太郎。80歳を超えたいまもなお、描くことを軸に旺盛な活動を続けている。黒田の半生を振り返るとともに、描き続けたからこそ見えてきたものとは何かを聞いた。

INTERVIEW / PROMOTION