異色の映画論から、ひとりの「陶作家」の思想まで。4月号新着ブックリスト(2)

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。第二弾では、伝記映画にフォーカスした異色の映画論から、陶作家・安藤雅信の思想が詰まったエッセイまで、『美術手帖』4月号に掲載された注目の新刊を3冊紹介する。

INSIGHT

「冨嶽三十六景」が誕生するまで。太田記念美術館で、富士山を描き続けた北斎の画業をたどる

葛飾北斎の没後170年を記念した展覧会「没後170年記念 北斎 ―富士への道」が、東京・神宮前の太田記念美術館で開催される。本展では、富士山を描き続けた北斎が、70歳を過ぎて「冨嶽三十六景」を生み出すまでの長い道のりに迫る。会期は4月4日~29日(前期)、5月3日~26日(後期)。

NEWS / EXHIBITION

今日マチ子や荒神明香、光浦靖子も。『更級日記』から着想を得た、12組の女性作家による展覧会が市原湖畔美術館で開催

千葉・市原湖畔美術館で、平安時代の日記文学『更級日記』に着想を得た展覧会「更級日記考―女性たちの、想像の部屋」が開催される。参加作家は荒神明香、今日マチ子、鴻池朋子、小林エリカ、光浦靖子、矢内原美邦など12組。会期は4月6日~7月15日。

NEWS / EXHIBITION

川島小鳥や金氏徹平らも参加。注目のスポット、那須塩原で「アート369フェスティバル」が開幕

個性的なショップが多数集まるエリアとして注目を集めている栃木県那須塩原市の黒磯。ここで初となるアートイベント「アート369フェスティバル」が開幕した。川島小鳥や金氏徹平など6名のアーティストが作品展示やワークショップを行うこのフェスティバルの見どころをお届けする。

NEWS / PROMOTION

第12回

【シリーズ:BOOK】 現代美学に多大な影響を与えたアーサー・C・ダントーの遺作。『アートとは何か─芸術の存在論と目的論』

『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本から注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2019年4月号の「BOOK」2冊目は、ポップアート以降の芸術論を牽引したアーサー・C・ダントーの遺作に、1984年の重要論文「アートの終焉」を特別収録した『アートとは何か─芸術の存在論と目的論』を取り上げる。

SERIES / BOOK

マネからプッシー・ライオットまで。4月号新着ブックリスト(1)

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本の中から毎月、注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。第一弾では、現代美術にまで及ぶマネの影響力を多角的に読み解く論考から、ロシアのアクティヴィスト集団「プッシー・ライオット」のメンバーの著書まで、『美術手帖』4月号に掲載された注目の新刊を3冊ずつ紹介する。

INSIGHT

ダリやウォーホル、バスキアも。福岡市美術館でリニューアルオープン記念展が開催へ

2016年9月からリニューアルのため2年以上にわたり休館していた福岡市美術館が3月21日にリニューアルオープン。このリニューアルオープンを記念する展覧会「これがわたしたちのコレクション+インカ・ショニバレCBE:Flower Power」が開催される。会期は3月21日〜5月26日。

NEWS / EXHIBITION

第11回

【シリーズ:BOOK】 近代芸術はいかに展開したか。岡﨑乾二郎『抽象の力──近代芸術の解析』

『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本から注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2019年4月号の「BOOK」1冊目は、近代芸術はいかに展開したかを根幹から把握する、岡﨑乾二郎の17年ぶりの単著『抽象の力──近代芸術の解析』を取り上げる。

SERIES / BOOK

白髪一雄展がファーガス・マカフリー東京で開催。大作を含めた1980年代、90年代の作品群が集結

素足を絵筆代わりに用いる「フット・ペインティング」という独自の制作スタイルで、絵画の新たな領域を切り拓いたアーティスト・白髪一雄。そんな白髪の都内では10年以上ぶりとなる個展が、青山のファーガス・マカフリー東京で開催される。会期は3月23日〜5月18日。

NEWS / EXHIBITION

ロンドン、ロサンゼルス、サンパウロが拠点。「JAPAN HOUSE」が東京ミッドタウン日比谷にて「JAPAN HOUSEフォーラム2019」を開催

世界に対して日本の魅力を発信し、日本への深い理解と共感の裾野を広げていくため、外務省が中心となってスタートした「JAPAN HOUSE」。ロンドン、ロサンゼルス、サンパウロの3都市を拠点とする「JAPAN HOUSE」の活動実績と成果、今後の展開を紹介する場として、東京ミッドタウン日比谷のBASE Qにて一般参加型のフォーラムが開催される。日時は3月25日18:00より。

NEWS / PROMOTION

NYを代表するフェア「アーモリー・ショー」でハプニング発生。姉妹フェア「VOLTA」の中止から見る、アートフェアの構造的課題

毎年3月初旬にニューヨークで開かれる大型アートフェア「アーモリー・ショー」は、数あるアートイベントのなかでも業界関係者にとって重要なビジネスの機会となる。また会期中は、市内で複数のアートフェアが同時開催され、世界各国からギャラリーやコレクターが集まり「アート・ウィーク」として賑わう。しかし、25年目を迎えた今年、会期直前になって、「アーモリー・ショー」会場に安全上の問題があることが発覚。結果として、姉妹フェアをキャンセルするという大変な事態に発展した。この事態の一連の流れを、ニューヨークからレポートでお届けする。

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