フランス現代美術を代表するアーティストで、「インターナショナル・クライン・ブルー」(IKB)を発明したイヴ・クライン(1928〜62)。そのクラインの生誕90年を記念し、フランスの高級塗料会社「Ressource(ルスルス)」が、IKBに触発された「Yves Klein®」塗料コレクションを発表した。
このコレクションは、下地1リットルを含む1セットが100ドルで販売されており、在庫があればオンラインショップからも購入可能だ。
IKBとは、クラインがパリの美術商のエドゥアール・アダムと共同で開発した、「クライン・ブルー」とも呼ばれるサファイアブルーまたは深い青色のこと。
1957年にクラインはミラノで「イヴ・クライン-モノクロームの提案、ブルーの時代」と題された個展で、この顔料を使ってキャンバスに塗布した青色の絵画作品群を発表。この展覧会は批評的にも商業的にも成功であり、クラインにとって一躍脚光を浴びるきっかけになった。そして60年に、フランスの産業財産庁に「インターナショナル・クライン・ブルー」と名付け、この顔料の特許登録を行っている。
クラインの生誕90周年を迎え、「イヴ・クライン・アーカイブ」はIKBをもとにした群青色の塗料を作成することを決定。フランス・プロヴァンスを拠点とする1946年創業の「Ressource」がパートナーとして選定された。
宇宙の神秘的なエネルギーを想起するクライン・ブルー。この塗料で家の壁を塗ってみてはいかがだろうか。