杉本博司が設計。アメリカ「ハーシュホーン博物館と彫刻の庭」がリノベーションプランを発表

日本を代表する現代美術家で、新素材研究所の主率でもある杉本博司。その杉本が、アメリカ・ワシントンD.C.にあるハーシュホーン博物館と彫刻の庭のリニューアルデザインを手がけることが発表された。

ハーシュホーン博物館と彫刻の庭のリノベーションイメージ Courtesy Hirshhorn Museum and Sculpture Garden

 日本を代表する現代美術家・杉本博司が、アメリカ「ハーシュホーン博物館と彫刻の庭」のリノベーションデザインを手がけることが発表された。

 アメリカ・ワシントンD.C.の中心部にあるナショナル・モールに建てられ、ゴードン・バンシャフトによって設計された同館は、1974年にオープン。今回の庭のリノベーションは、インフラを整備するために行われたレスター・コリンズによる81年の改装以来初めてとなる。

 2018年には杉本が同館ロビーを改修。その後、同館は年間約100万人の来場者数を記録した。ナショナル・モールに隣接し、周囲の地面より低くなっている庭は、モールと博物館の来訪者にはほとんど見えない。杉本のコンセプトでは、30年間閉鎖されていた地下通路を再開し、庭と博物館広場をつなぐという。また、大規模な現代美術作品やパフォーマンス、博物館の近代美術コレクションを展示するスペースも設けられる。

 同館館長のメリッサ・チウは、今回の改装についてこうコメントしている。「アーティストでも建築家でもある杉本博司は、彼のデザインに独自の視点を持ちながら、ゴードン・バンシャフトの庭園に対するオリジナルなビジョンを深く理解し尊重しています」。

 また同館の理事長、ダン・サリックは、「このプロジェクトは、ナショナル・モールでハーシュホーン博物館の『正面玄関』をつくりだします」とし、「それは、21世紀の彫刻とパフォーマンスのための屋外スペースをつくりだすことで、私たちの使命を拡大するのに最善の方法です」とコメントしている。

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