ダリやウォーホル、バスキアも。福岡市美術館でリニューアルオープン記念展が開催へ

2016年9月からリニューアルのため2年以上にわたり休館していた福岡市美術館が3月21日にリニューアルオープン。このリニューアルオープンを記念する展覧会「これがわたしたちのコレクション+インカ・ショニバレCBE:Flower Power」が開催される。会期は3月21日〜5月26日。

イヴ・クライン 人体測定 (ANT 157) 1961

 福岡市美術館は1979年に開館して以来、重要文化財を含む茶道具・仏教美術のほか、サルバドール・ダリやジョアン・ミロ、アンディ・ウォーホルといった20世紀の作家の作品、そして現代美術までを含む約1万6000点のコレクションを収集・保存してきた。

 そんな同館が、3月21日にリニューアルオープン。このリニューアルオープンを記念する展覧会が開催される。本展では、リニューアルによって生まれ変わった全展示室を用いて、同館の今後の活動のあり方を示す展示が行われる。

重要文化財 泰西風俗図屏風(右隻) 桃山〜江戸時代
重要文化財 泰西風俗図屏風(左隻) 桃山〜江戸時代
ルイ=ジョゼフ=ラファエル・コラン 海辺にて 1892
モーリス・ルイス コンヴァージェント 1959
手塚愛子 縦糸を引き抜く-五色 2004

 コレクション展示室A〜Fでは、「これがわたしたちのコレクション」を開催。ここでは、同館が誇る約1万6000点のコレクションのなかから厳選された代表的な作品約300点が一堂に集結する。

 また、この同館最大規模のコレクション展示とあわせて、特別展示室では、イギリスを拠点に活動を行っている国際的美術家、インカ・ショニバレCBEの日本初個展「インカ・ショニバレCBE:Flower Power」が開催される。

 ショニバレは、長年にわたって「花」をモチーフに用いた様々な作品を制作してきた。青年期までナイジェリアで過ごしたショニバレは、鮮やかな色と奇抜な柄が特徴的な綿布を作品に使用。この綿布は「アフリカンプリント」と呼ばれることがあるが、実際はインドネシアのバティック(ろうけつ染め)をもとにヨーロッパで製造され、アフリカに根付いたものだという。

 これを出発点にショニバレは、作品を通じて「~らしさ」という固定観念に疑問を投げかけている。本展では、「花」をモチーフとした作品を代表作とともに展示。加えて、同館のリニューアルオープンを記念した「桜」をテーマとした新作を発表するという。華やかな美しさの先にある、新たな驚きと刺激を体験したい。

インカ・ショニバレCBE ハイビスカスの下に座る少年 2015
Yinka Shonibare CBE Studio, London
Pearl Lam Galleries, Hong Kong, Singapore and Shanghai
Photo by Thomas Liu

編集部

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