ゴールデンウィークに見るべき42の展覧会

2026年のゴールデンウィーク連休を利用して訪れたい、編集部注目の展覧会をピックアップしてお届けします。※4月26日24時まで、すべての方に全文お読みいただけます。

「中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置」(国立国際美術館)より、左から中西夏之《紫・むらさき XVII》(1983)と《紫・むらさき XVI》(1982)

北海道・東北

「描かれた女性たち -エコール・ド・パリの時代を中心に」(北海道立近代美術館)

 北海道・札幌の北海道立近代美術館で、「描かれた女性たち -エコール・ド・パリの時代を中心に」(北海道立近代美術館)が開催される。レザネ・フォル(狂乱の時代)と呼ばれた1920年代のパリ。女性たちは、自由で開放的な雰囲気の中、多方面で活躍するようになり、新たなライフスタイルを形成した。

 本展では、この時代を中心にエコール・ド・パリの画家たちによって描かれた女性像により、さまざまな立場や境遇の女性たちの実相に迫る。

会期:2026年4月25日〜8月30日
会場:北海道立近代美術館
住所:北海道札幌市中央区北1条西17丁目
開館時間:9:30~17:00
休館日:月(5月4日、7月20日は開館)、5月7日、7月21日
料金:一般 510円 / 大学・高校生 250円

「藤田嗣治 絵画と写真」(札幌芸術の森美術館)

 北海道・札幌の札幌芸術の森美術館で、「藤田嗣治 絵画と写真」が開催される。会期は4月29日~6月28日。

 本展では、藤田について「写真」を手がかりに再考する。藤田は若い頃から晩年に至るまで、旅先や日常において人や風景を撮影し、多くの写真を残した。藤田は写真から細部を抽出し、絵画制作の際に画面上で再構成するなど、写真を資料として活用していた。

 会場では絵画作品とともに制作の素材となった写真をあわせて展示する。また、資料の域を超え、藤田の感性や色彩感覚が表れた写真をまとめて紹介。あわせて、自画像やポートレート写真を通じて形成された藤田のイメージに注目し、そのあり方を検証する。さらに、ウジェーヌ・アジェ、マン・レイなど、藤田が交友を持った同時代の写真家の作品も紹介し、絵画と写真の関係性を多角的に示す。

会期:2026年4月29日~6月28日
会場:札幌芸術の森美術館
住所:札幌市南区芸術の森2-75
電話番号:011-592-5111
開館時間:9:45〜17:00(6月〜17:30) ※入館は閉館の30分前まで
休館日:5月25日
一般:1800円 / 大学・高校生 1000円 / 小・中学生 500円

「杉⼾洋展:えりとへり / flyleaf and liner」(弘前れんが倉庫美術館

 青森県弘前市の弘前れんが倉庫美術館杉戸洋の大規模個展「杉戸洋展:えりとへり / flyleaf and liner」が開催されている。会期は5月10日まで。展覧会レポートはこちら

 杉戸洋は1970年愛知県生まれ。92年に愛知県立芸術大学美術学部日本画科を卒業した。90年代より国内外で精力的に作品発表を行なっている。おもな個展は「frame and refrain」(ベルナール・ビュフェ美術館、2015)、「こっぱとあまつぶ」(豊田市美術館、2016)、「杉戸洋 とんぼ と のりしろ」(東京都美術館、2017)など。平成29年度(第68回)芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している。

「杉戸洋展:えりとへり / flyleaf and liner」(弘前れんが倉庫美術館)展示風景

 本展では、杉戸が近年注目している「余白」に焦点をあてる。杉戸の作品には、小さな家や船、果物、木々、雨粒といった身近なモチーフが登場し、線や幾何学的なかたちとともに繊細かつリズミカルに構成されている。キャンバスの縁に貼られた紙や木片のように、普段は目立たない部分=「えり」や「へり」に着目し、表面の外側にある存在や余白を見つめる杉戸の視点は、本の「あそび紙(flyleaf)」や洋服の「裏地(liner)」など、あらゆるものに潜む見えない領域へと広がっている。会場では、1990年代から最新作までの絵画を中心に、杉戸のこれまでの作品が総合的に紹介されている。

会期:2025年12月5日~2026年5月17日
会場:弘前れんが倉庫美術館
住所:青森県弘前市吉野町2-1
電話:0172-32-8950
開館時間:9:30~17:00(〜2月28日)/9:00〜17:00(3月1日〜)※入場は閉館30分前まで
休館日:火、12月26日〜1月1日、5月7日(4月14日、4月21日、4月28日、5月5日は開館)
観覧料:一般 1500円 / 大学生・専門学校生 1000円 / 高校生以下 無料

「国松希根太 連鎖する息吹」(十和田市現代美術館

 青森・十和田市の十和田市現代美術館で、北海道を拠点とする彫刻家・国松希根太の美術館初の個展「国松希根太 連鎖する息吹」が開催されている。会期は5月10日まで。展覧会レポートはこちら

 国松は1977年北海道生まれ。多摩美術大学美術学部彫刻科を卒業後、2002年より飛生(とびう)アートコミュニティー(北海道白老町)を拠点に制作活動を行なう。北の大地で長い年月を経て独自のフォルムを形成した木々と出会うことで作品を制作し、近年はとりわけ地平線や水平線、山脈、洞窟などの風景のなかに存在する輪郭(境界)を題材に彫刻や絵画、インスタレーションなどを発表している。

展示風景より、国松希根太《WORMHOLE》(2025)

 本展は、国松の代表的な作品を紹介する機会となる。国松の代表作である巨木を素材にした彫刻「WORMHOLE」シリーズが林立する大きな空間とともに新作を展示。また、希根太、父・明日香、祖父・登、そして秋田・由利本荘のこけし作家で北海道に移住した曽祖父・美登里へと連なる国松家の創造の連鎖を、父、祖父の作品とともに紹介。そしてCube Cafe & Shopの空間では、2026年に40周年を迎える飛生アートコミュニティーの歴史、そして国松らが立ち上げた飛生芸術祭の活動を紹介する。

会期:2025年12月13日~2026年5月10日
会場:十和田市現代美術館住所青森県十和田市西二番町10-9
電話」:0176-20-1127
開館時間:9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月(祝日の場合はその翌日)、12月30日、12月31日、1月1日、1月13日〜1月16日、2月2日〜2月6日

福島県政150周年、東日本大震災15年を機に
「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」(
福島県立美術館

 福島県福島市の福島県立美術館で「福島県政 150周年・東日本大震災 15年 大ゴッホ展 夜のカフェテラス」が開催されている。

 オランダに生まれたフィンセント・ファン・ゴッホは、近代絵画史に忘れ得ぬ足跡を残したポスト印象派の画家だ。本展は、世界屈指のファン・ゴッホのコレクションを誇るクレラー=ミュラー美術館の名作を2期に分け紹介するもので、今回はその第1期となっている(第2期は2027年6月開催予定)。

 展示室では、モネやルノワールなど同時代の画家たちの作品もあわせて展示され、ファン・ゴッホの人生と画業をたどる機会となっている。福島県政150周年、東日本大震災および原発事故から15年の節目となる2026年に開催されている本展は、初期のオランダ時代から、パリを経て、南仏アルルにいたる前半生に焦点が当てられる。

会期:2026年2月21日~5月10日
会場:福島県立美術館
住所:福島県福島市森合字西養山1
電話:0176-20-1127
開館時間:9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:月(祝日の場合はその翌日)