「Café 1894」(三菱一号館美術館)
丸の内のオフィス街の中でひと際目を引く赤レンガ造りの三菱一号館美術館の1階に店を構えるミュージアムカフェ・バー「Café 1894」。美術館の設備入替および建物メンテナンスに伴い長期休業していましたが、2024年11月23日より営業再開となり連日多くの人でにぎわっています。
1894年(明治27年)に英国人建築家、ジョサイア・コンドルの設計に建てられました。昭和40年代に一度解体されましたが、2010年に可能な限り忠実に復元され、かつて銀行であった空間がカフェとして新たな息吹を吹き込まれました。二層吹き抜けで8メートルもある天井高のあるクラシックな設えの店内には、濃い茶色の重厚な円柱が立ち並び唯一無二の空間となっています。窓ガラスから入る光が微妙に揺らいで見えるのは昭和27年に作られた貴重なガラスを再利用しているためで、レトロ感を一層引き立ています。現代的な感覚を意識しメニューを再オープンに際し一新しました。詳しくは「三菱一号館美術館「Café 1894」が営業再開。メニューも一新」を参照してください。
ほとんど知られていないカフェのリニューアルポイントとして、ウィスキーを何と100種類取り揃えている点があげられます。キッチンのスタッフにウィスキーコニサーがいて、ウィスキーのペアリングも行ってくれます。マチュア世代の男性にもカフェの雰囲気も相まって、「Café 1894」のバーカウンターに注目が集まっています。
住所:東京都千代田区丸の内2-6-2 三菱一号館美術館1F
営業時間:11:00~23:00
ランチタイム 11:00~15:00(L.O.14:00)
カフェタイム 14:00~17:00(L.O.16:30)
ディナータイム 17:00~23:00(L.O.22:00)
休館日:不定休 ※予約は11:00のランチ(平日のみ)、18:00以降のディナー利用に限る。
「NEZUCAFÉ」(根津美術館)
2009年に建築家、隈研吾により全面リニューアルを果たした根津美術館の庭園内に建てられた「NEZUCAFÉ」。青山にいるとは思えない豊かな自然と静けさの中で、美術鑑賞の余韻にゆったりと浸れる極上空間です。嘗て根津家が家族団欒のひと時を楽しんだサンルーム(初代根津嘉一郎の私邸)があった場所に建てられたカフェ店内には、当時使用していた暖炉をそのまま内装に取り込まれています。三方をガラスに囲まれたとても開放的なカフェからは四季折々に移り変わる景色を眺めながらゆったりとした時間を過ごせます。カップをはじめ至るところに「燕子花」のデザインが施されています。またミートパイは絶品です(カフェのみの利用不可)。
※NEZUCAFÉの利用は美術館入館者に限られます。
住所:東京都港区南青山6-5-1
営業時間:10:00〜16:30(L.O. 16:00)
定休日:美術館開館中の月(祝日の場合は開館し翌日休)、展示替え休館期間
電話番号:03-3400-2536
「Cafe 椿」(山種美術館)
千代田区三番町から2009年に現在の広尾に移り新装オープンした際に併設された「Cafe 椿」。店名は山種美術館が所蔵する速水御舟《名樹散椿》(重要文化財)からのネーミング。ミュージアムカフェのなかでひと際高い人気を誇り、SNSでも多く目にする機会があるのは、展覧会ごとの日本画をモチーフにしたオリジナルの和菓子を提供しているからです。青山の老舗菓匠「菊家」と学芸員が手を携えつくりあげる特製和菓子は目にも口もそして心も喜ばせてくれる絶品です。リピート率の高い美術館であるため、いつ来ても新しいメニューがあるようにと努めています。また和菓子に合う少し濃い目の「京都スマート珈琲」が飲めるのも魅力です(カフェのみの利用可能)。
住所:東京都渋谷区広尾3-12-36
営業時間:10:30〜(L.O.16:30)
定休日:月(祝日の場合は翌日)、展示替え期間、年末年始
電話番号:090-5202-7887
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