中国
倉敷大原家と中国絵画(大原美術館)
岡山県倉敷市の大原美術館で、特別展「倉敷大原家と中国絵画」が6月7日まで開催されている。
本展では、大原家の六代目孝四郎(1833〜1910)、七代目孫三郎(1880〜1943)、八代目總一郎(1909〜68)を中心に、大原家代々が収集し愛賞した中国絵画を紹介する。

室町将軍家ゆかりの名品《宮女図》(国宝)をはじめ、開国間もない日本で繰り広げられた清人画家との交流を物語る胡鉄梅筆《謙受堂雅集図》、中国最後の文人といわれ、近代日中文化交流でも大きな役割を果たした呉昌碩筆《墨梅図》など、元時代より近代に至るまで、国宝、重要文化財、初公開を含む29件の作品により、大原家と中国絵画との関わりを紐解く。
会期:2026年4月25日~6月7日
会場:大原美術館
住所:岡山県倉敷市中央1-1-15
電話:086-422-0005
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし4月27日、5月4日は開館)
観覧料:一般 2000円 / 小学生・中学生・高校生または18歳未満 500円 / 未就学児 無料
「わたしの比治山ノート:島・山・丘、ときどき猫」(広島市現代美術館)
広島市現代美術館で「わたしの比治山ノート:島・山・丘、ときどき猫」が6月28日まで開催されている。
広島市現代美術館が位置する比治山は、かつて広島湾に浮かぶ島であった。比治山には、縄文時代の貝塚や近代の歴史、被爆の痕跡、文化施設の集積、平和を祈る場としての側面など多様なレイヤーが折りかさなっている。また、山路商や浜崎左髪子をはじめとする作家たちもこの地に触発され、独自のまなざしを向けてきた。

本プログラムでは、デザインユニット・又ヌの企画協力を得て、比治山の地勢、歴史、記憶を手がかりに、この場所に内包された多層性を可視化することを試みる。比治山の砂や土を用いた画材づくりや、匂いや音を収集するワークショップ、比治山に精通した方々とのフィールドワークなど、参加型の実践を通して多感覚的なアーカイブの構築を目指す。
会期:2026年4月25日~6月28日
会場:広島市現代美術館
住所:広島県広島市南区比治山公園1-1
電話:082-264-1121
開館時間:10:00~17:00
休館日:月、5月7日(ただし5月4日は開館)
観覧料:無料
四国
「蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ART」(道後温泉地区)
香川県松山市の道後温泉地区で「蜷川実花 with EiM × 道後温泉 DOGO ART」が開催されている。会期は2027年2月28日まで。会場レポートはこちら。
本展は、写真、映画、映像、空間インスタレーションを手がける写真家、映画監督、現代美術家の蜷川実花と、プロデューサー・アーティストの宮田裕章、クリエイティブディレクターの桑名功、ディレクターの打越誠、テクニカルアートディレクターの上田晋也らで結成されたクリエイティブチームEiMによる道アートプロジェクト。

国の重要文化財である道後温泉本館の改築130周年や、保存修理工事を経た全館営業再開といった節目の年を昨年迎え、本年より実施。歴史ある建造物や温泉街と調和する演出を通じて、道後の街全体をアート空間へと変貌させる本プロジェクトでは、椿や四季の花々、和傘、金魚など蜷川ならではのビジュアル表現が展開され、道後温泉の情緒や文化を視覚的に表現する。街歩きしながら作品を鑑賞できる構成となっている。
会期:2025年10月10日~2027年2月28日
会場:道後温泉地区
住所:愛媛県松山市道後温泉地区
開館時間:各会場の営業時間に準ずる
観覧料:入場無料
「上野駅と猪熊弦一郎の《自由》」(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館)
香川県丸亀市の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で「上野駅と猪熊弦一郎の《自由》」が6月28日まで開催されている。
猪熊弦一郎は、1951年、戦後の混乱期に上野駅中央改札に大壁画《自由》を制作した。《自由》は東京の「北の玄関口」と呼ばれる上野駅の象徴的な存在となり、70年以上にわたり公開されていた。本展では、この《自由》に焦点を当て、その成り立ちから現在までを紹介。
《自由》というタイトルや「絵画は独占するものでなくより多くの人々を喜ばせ、みちびくもの、多くの人々のためになるべきもの」という猪熊の言葉を通して、壁画《自由》の成り立ちから現在までが展覧される。
会期:2026年3月1日~6月28日
会場:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
住所:香川県丸亀市浜町80-1
電話:0877-24-7755
開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで休館日
月:(5月4日は開館)、5月7日
観覧料:一般 1500円 / 大学生 1000円 / 高校生以下・18歳未満、各種障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名 無料
九州・沖縄
「Mr.の個展:いつかある晴れた日に、きっとまた会えるでしょう。」(福岡アジア美術館)
福岡アジア美術館で「Mr.の個展:いつかある晴れた日に、きっとまた会えるでしょう。」が6月21日まで開催されている。
Mr.(ミスター)は1969年キューパ生まれ。96年のデビュー以来、日本のアニメやマンガ、ゲーム、オタク文化といったサブカルチャーを取り込みながら、独自の表現を展開してきた。日本固有のポップカルチャーを現代アートの文脈で昇華させた表現は国際的にも評価されており、ペロタンやリーマン・モーピンといった世界的なギャラリーでの発表や、海外の美術館で個展を開催するなど精力的に活動している。

本展は、新作を含む平面作品、巨大立体作品、大規模インスタレーション、映像など80点以上を一堂に集め、その本質を紹介する。展示空間は3つのセクションで構成され、第1室では最新のペインティング作品群を中心に展示、第2室ではトヨタ・ソアラを改造した「ヤンキー痛車」およびバイクの新作、さらに国内初展示となる大規模立体作品《変身》などを展示。第3室では、2008年に劇場公開された監督作品『誰も死なない』などの映像作品を上映する。
会期:2026年4月24日~6月21日
会場:福岡アジア美術館
住所:福岡県福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル 7階
開館時間:9:30~18:00(金土〜20:00)※入場は閉室30分前まで
休館日:水(休日の場合は翌平日)
観覧料:一般 1600円 / 高校・大学生 1000円 / 中学生以下 無料
「椋尾篁:アニメ背景美術の先駆者」(佐世保市博物館島瀬美術センター)
佐世保市博物館島瀬美術センターで「椋尾篁:アニメ背景美術の先駆者」が5月24日まで開催されている。
椋尾篁は1938年長崎県佐世保市三川内町生まれ。椋尾は、美術大学で油絵を学び、手塚治虫による国産初のテレビアニメ『鉄腕アトム』の背景を描いたことをきっかけにして1960年代よりアニメーションの世界での活動を本格的に始めた。その後、りんたろう監督『銀河鉄道999』『幻魔大戦』『火の鳥』、高畑勲監督『セロ弾きのゴーシュ』などの劇場作品において美術監督を務めたほか、『母をたずねて三千里』『悪魔くん』『美少女戦士セーラームーン』など、多くのテレビシリーズを手がけた。

本展は、椋尾の故郷である長崎県佐世保市にて、椋尾が遺した手描きの背景画、美術設定、スケッチなど約100点を通じて、その仕事の全容を紹介。従来の平面的な背景表現を越えて、キャラクターと同様の存在感を持たせつつ調和する背景を追求した椋尾の、日本のアニメーションにおける表現の進化と美術的価値に注目する。
会期:2026年4月25日~5月24日
会場:佐世保市博物館島瀬美術センター
住所:長崎県佐世保市島瀬町6-22 佐世保市博物館島瀬美術センター
開館時間:10:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで
休館日:火、5月7日(ただし5月5日は開館)
観覧料:大人 1300円 / 学生 500円 / 中学生以下 無料
「美術館コレクション展」(沖縄県立博物館・美術館) 沖縄県立博物館・美術館で「美術館コレクション展」が開催される。
沖縄県那覇市の沖縄県立博物館・美術館で「美術館コレクション展」が開催されている。会期は9月6日まで。
本展では、沖縄出身または沖縄にゆかりのあるアーティストの作品や、アジア諸国の現代美術作品を中心に紹介。油画、水彩画、彫刻、版画、写真、映像など、多様な表現によって形成されてきた沖縄の美術を取り上げる。

コレクションギャラリー1では、今年度行ったデジタル化事業成果作品である、東陽一《やさしいにっぽん人》の上映を行う。また、コレクションギャラリー2「屋良朝彦展 My Space光と影」では、沖縄をとりまく時代と静かに向きあいながら作品制作を行なっている屋良朝彦の「My Space 光と影シリーズ」、「ラッピングシリーズ、「ドリッピングシリーズ」、「ミクストメディアシリーズ」、「メタルシリーズ」を紹介。時代とともに変化する複数のシリーズを、各シリーズを代表する作品を通じて、作家の業績を振り返る。さらにコレクションギャラリー3「沖縄美術の流れ」では、沖縄の近現代の美術作品を時代の変遷とともにたどる。
会期:2026年2月11日~9月6日
会場:沖縄県立博物館・美術館
住所:沖縄県那覇市おもろまち3-1-1
電話:098-941-8200
開館時間:9:00~18:00(金土~20:00)※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし2月23日、5月4日、7月20日は開館)、2月24日、5月7日、6月30日~7月8日、7月21日



















