大阪・中之島の国立国際美術館で、戦後日本を代表する画家・中西夏之(1935〜2016)の回顧展「中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置」が開幕した。会期は6月14日まで。担当は同館主任学芸員の福元崇史。なお、本展は山梨県立美術館(7月4日〜8月23日)、セゾン現代美術館(9月5日〜11月3日)、茨城県近代美術館(11月12日〜27年1月17日)に巡回する。
中西夏之は1935年東京都生まれ。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。当初は画家を志しながらも、1960年代前半は高松次郎、赤瀬川原平と立ち上げた「ハイレッド・センター」の一員としてのパフォーマティブな活動を行なった。その後、本格的に絵画へと回帰。以降、絵画における水平と平行について問い続けた。2016年没。近年は国際的な評価も高まっている。

福元は本展を手がけるにあたり、中西の絵画の全体像を貫いているものを「不安定」というキーワードでとらえたという。中西が多用する色彩の持つ両義性、曲線を多用した卵型の転がってしまう立体、後期の絵画における光や時間といった曖昧な主題などにそれらが見出だせるという。なお、こうした不安定性については、茨城県近代美術館主任学芸員の永松左知も本展の図録に寄せた「中西夏之の絵を見つづけるために」(P.8-11頁)において、南雄介、宇野邦一、林道郎らの議論を参考しつつ言及している。本展ではこの「不安定」というテーマを念頭に、中西が絵画と対峙しながら探求したことを探ってみるのもいいだろう。





































