青森県十和田市にある十和田市現代美術館で、北海道を拠点とする彫刻家・国松希根太の美術館での初個展「国松希根太 連鎖する息吹」が開催されている。会期は2026年5月10日まで。
国松は1977年北海道生まれ。多摩美術大学美術学部彫刻科を卒業後、2002年より北海道中南部の白老から内陸に位置する飛生の旧小学校を改造した「飛生アートコミュニティー」を拠点に制作活動を行っている。長い年月を経て独自のフォルムを形成した木々を使用し作品を制作しており、近年は地平線や水平線、山脈、洞窟などの風景のなかに存在する輪郭(境界)を題材に彫刻や絵画、インスタレーションなどを発表している。
十和田が位置する北東北と北海道のつながりに目を向けることが企画背景のひとつとなっている本展では、国松の代表作に加え、十和田の自然に出会うことで生まれた新作も披露される。さらに飛生アートコミュニティーやAyoro Laboratoryの活動や、国松の父の國松明日香(彫刻家)や祖父の国松登(画家)へと連なる作家の系譜も紹介される。

































