東海
資生堂アートハウス所蔵作品展「小村雪岱 -江戸を夢見る-/工藝を我らにセレクション 2026 -美しく暮らす、四季のしつらえ-」(資生堂アートハウス)
静岡県掛川市の資生堂アートハウスで「資生堂アートハウス所蔵作品展 小村雪岱 -江戸を夢見る- 工藝を我らにセレクション 2026 -美しく暮らす、四季のしつらえ-」が6月27日まで開催されている。展覧会レポートはこちら。
小村雪岱は1887年、現在の埼玉県川越市生まれ。本名は安並泰助。東京美術学校(現東京藝術大学)日本画選科にて下村観山らに師事し、卒業後は伝統絵画の研究や模写に従事。泉鏡花の小説『日本橋』の装幀で脚光を浴び、日本画や挿絵、舞台美術など多彩なジャンルで才能を発揮した。1918年から23年にかけては資生堂意匠部にも在籍。現在も同社で使われている「資生堂書体」の基礎をつくったひとりとしても知られ、資生堂のデザイン文化に深い足跡を残している。
本展では、雪岱の代名詞とも言える挿絵原画をはじめ、版画、装幀本、舞台装置の下図、そして資生堂時代の貴重な作品など、約140点を展示。江戸の風俗や抒情を独自のモノクロームの世界で描き出した雪岱の画業の全貌を紹介する。さらに同館では「工藝を我らにセレクション 2026 -美しく暮らす、四季のしつらえ-」を同時開催。2015年から23年まで同館で開催された企画「工藝を我らに」から名品を選りすぐり、正月から大晦日までの行事や室礼を再現。生活の中での工藝の楽しみ方を提案する。
会期:2026年3月12日~6月27日
会場:資生堂アートハウス
住所:静岡県掛川市下俣751-1
電話:0537-23-6122
開館時間:10:00~16:30 ※入館は閉館30分前まで
休館日:日月火水
観覧料:無料
「静岡県立美術館をひらく 7つの扉」(静岡県立美術館)
静岡県静岡市の静岡県立美術館で、開館40周年記念展「静岡県立美術館をひらく 7つの扉」が6月21日まで開催されている。
静岡県立美術館は誕生して40年となる。「風景の美術館」をうたい、日本・西洋の風景画を中心に2900点を超えるコレクションを築くとともに、多彩な展覧会を重ねてきた。開館40周年を記念する本展では、狩野探幽、伊藤若冲、ゴーギャン、川村清雄、草間彌生など、コレクションから厳選した作品を手がかりに、美術の世界の広がりを探求する。

会場には7つの部屋があり、「絵の外側にまで目を向ける」、「絵の具の厚み=絵の高さに注目する」、「風景画とは何か」、「作者とは誰なのかを考える」など、ふだんとは異なる体験ができる。40年にわたるこれまでの歩みを振り返り、これからの美術館の姿を示す。
会期:2026年4月25日~6月21日
会場:静岡県立美術館
住所:静岡県静岡市駿河区谷田53-2
電話:054-263-5755
開館時間:10:00~17:30※入館は閉館の30分前まで
休館日:月、5月7日(ただし5月4日は開館)
観覧料:一般 1400円 / 70歳以上 700円 / 大学生以下 無料
「カルン・タカール・コレクション インド更紗 世界をめぐる物語」(山梨県立美術館)
山梨県甲府市の山梨県立美術館で「カルン・タカール・コレクション インド更紗 世界をめぐる物語」が開催されている。会期は6月21日まで。
カルン・タカールは1960年生まれ。タカールは、インドのデリーで仕立屋を営んでいた母親を手伝うなかで、幼少期からさまざまな染織品に囲まれて育った。1974年に家族でイギリスに移住してからも布や工芸の知識と興味を深め、82年にアジアとアフリカの染織品から収集を開始。

Karun Thakar Collection, London. Photo by Desmond Brambley
現在そのコレクションは数千点にもおよび、世界屈指の染織品・工芸品のコレクターとして知られている。2021年にはロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館と協働で、アジア・アフリカの染織品と服飾の研究を助成するカルン・タカール基金を設立した。本展ではタカールのコレクションを中心に、インド国内向けに作られた全長7.7メートルの布からアジア・ヨーロッパ各地の趣味嗜好を反映させた布、更紗をあしらった服飾品や室内装飾、茶道具に至るまでの優品を紹介する。
会期:2026年4月25日~6月21日
会場:山梨県立美術館
住所:山梨県甲府市貢川1-4-27
電話:055-228-3322
開館時間:9:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月、5月7日、11日、18日、25日、6月1日、8日、15日
観覧料:一般 1000円 / 大学生 500円 / 高校生以下 無料
「櫃田伸也-通り過ぎた風景」(豊田市美術館)
愛知県豊田市の豊田市美術館で「櫃田伸也-通り過ぎた風景」が6月21日まで開催されている。展覧会レポートはこちら。
櫃田伸也は1941年東京生まれ。75年に愛知県立芸術大学へ赴任し、長く教育にも携わった。西洋絵画の技法にやまと絵や山水画などの東洋的エッセンスを取り入れた独自の絵画を「通り過ぎた風景」と呼び、継続して制作を行っている。

本展は、60年代から2026年の最新作まで約120点の作品に初出の資料を交えた、櫃田にとって過去最大の回顧展となる。展示はふたつのセクションで構成され、いっぽうでは制作の手がかりとなった資料とともに手法を紹介し、もういっぽうでは60年代以降の作品を時代順に展示。また、NHK美術部に勤務していた時期の図面など、60年代から70年代の資料もあわせて公開する。
会期:2026年4月4日~6月21日
会場:豊田市美術館
住所:愛知県豊田市小坂本町8-5-1
電話:0565-34-6610
開館時間:10:00~17:30 ※入場は閉館30分前まで
休館日:月(5月4日は開館)
観覧料:一般 1300円 / 高校・大学生 900円 / 中学生以下 無料
「-モンスーンに吹かれたように- 大移動と交流のアフリカ‐アジアの現代美術」(岐阜県美術館)
岐阜県岐阜市の岐阜県美術館で「-モンスーンに吹かれたように- 大移動と交流のアフリカ‐アジアの現代美術」が開催されている。会期は6月14日まで。
アフリカに由来する現代の作品には、ダイナミックな移動をテーマにした作品が多くある。移動と交流によって生まれる現代美術の視点の転換は、自らのアイデンティティを見つめ直し、人類の持つ創造性の豊かさをとらえ直す機会を与えると言える。

かつて織田信長にモザンビーク出身の弥助という家臣がいたように、アフリカとアジアには、季節風に乗りインド洋を超えて、古くから交流があった。そして現代では、移動が活性化したことで新たな作品も生まれている。本展では、かつての交流の証とともに、現代のアフリカーアジアの現代作家を紹介する。出品作家は、石川真生、エリアス・シメ、ジョエル・アンドリアノメアリソア、ワンゲシ・ムトゥ、長谷川愛、吉國元、なみちえほか。
会期:2026年3月13日~6月14日
会場:岐阜県美術館
住所:岐阜県岐阜市宇佐4‐1‐22
電話:058-271-1313
開館時間:10:00~18:00(5月15日は〜20:00) ※展示室の入場は閉館30分前まで
休館日:月(祝休日の場合は翌平日)
観覧料:一般 1000円 / 大学生 800円 / 高校生以下 無料



















