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「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。」(大阪中之島美術館)開幕レポート。三者三様の「過剰性」、その先にある「消滅美術館」とは?

大阪・中之島の大阪中之島美術館で、森村泰昌、ヤノベケンジ、やなぎみわの3名による初の大規模展「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。」が開幕した。会期は7月20日まで。会場をレポートする。

文・撮影=三澤麦(編集部)

第1室「博覧会は子供の領分」では、ヤノベによる作品群が圧倒的な物量をもって立ち現れる

 大阪・中之島の大阪中之島美術館で、森村泰昌(1951〜)、ヤノベケンジ(1965〜)、やなぎみわの3名による初の大規模展「驚異の部屋の私たち、消滅せよ。」が開幕した。会期は7月20日まで。担当は同館学芸員の大下裕司。

 森村、ヤノベ、やなぎは、いずれも関西を拠点に国際的な活動を展開してきたアーティストだ。本展は、森村の呼びかけにヤノベ、やなぎが応答するかたちで実現した。「驚異の部屋」とは、15〜18世紀のヨーロッパにおいて貴族や知識人が築いた博物陳列室を指すが、現代の大阪という地で、この3人が生み出す「驚異の部屋」とはいったいどのようなものなのか。

プロローグとして展示室の前に設置された彫刻作品。左から、森村泰昌、ヤノベケンジ、やなぎみわ

 展示室入り口で「プロローグ」として鑑賞者を迎えるのは、3人の共同制作を思わせる立体作品だ。これは本展が三者による共演であることを示すと同時に、各々が独自の旗を掲げ、同じ場所に立ちつつも三者三様の立場を貫くという、本展のスタンスを表明している。

編集部