十和田市現代美術館

　十和田市現代美術館は2008年に開館。38点の恒久設置作品が展示される常設展は、草間彌生や奈良美智、ロン・ミュエクら世界で活躍する33組のアーティストによるコミッションワークによって構成。中庭、屋上、階段室といった敷地内のあらゆる空間で多様なアート作品を展開している。

　展示室は「アート作品のための家」一つひとつ訪れるようにそれぞれが独立。展示室と展示室の間に設けられた、中庭やイベントスペースが、施設全体に開放感と透明性をもたらしている。

　十和田市のシンボルである官庁街通りの景観をより魅力的にするまちづくり「Arts Towada」計画の中核をなす施設でもある。「官庁街通り全体を美術館と見立てる」というコンセプトをもとに、美術館の活動や作品の魅力が施設内だけで完結するのではなく、都市の活動へと連続することを目指す。