批評家・竹内万里子が展覧会を開催。自身初となる単著『沈黙とイメージ - 写真をめぐるエッセイ』をインスタレーションで表現

写真批評家・竹内万里子の展覧会「沈黙とイメージ」が、東京・新宿のBギャラリーで開催される。本展は、今年5月に刊行された竹内の初となる単著『沈黙とイメージ - 写真をめぐるエッセイ』(赤々舎)を、インスタレーションを通じて紹介するもの。会期は10月27日~11月11日。

NEWS / EXHIBITION

知られざるイリヤ&エミリア・カバコフの過去を紐解く。大回顧展「誰もが未来に連れていってもらえるわけではない」がトレチャコフ美術館で開幕

モスクワのトレチャコフ美術館新館でイリヤ&エミリア・カバコフの大規模な回顧展が始まった。本展はソ連政権下のモスクワで非公認芸術家として制作したペインティングから、現在のインスタレーションまでを一堂に集めた展覧会であり、今年9月に85歳となったイリヤ・カバコフの芸術活動の総括ともいえる。本展の見どころをロシア文学・美術専攻の早稲田大学教育・総合科学学術院准教授、鴻野わか菜によるレポートで紹介する。

NEWS / REPORT

第7回

シリーズ:これからの美術館を考える(7) 「第四世代の美術館」の可能性

5月下旬に政府案として報道された「リーディング・ミュージアム(先進美術館)」構想を発端に、いま、美術館のあり方をめぐる議論が活発化している。そこで美術手帖では、「これからの日本の美術館はどうあるべきか?」をテーマに、様々な視点から美術館の可能性を探る。第7回は、建築計画が専門で美術館建築にも造詣が深い日本大学理工学部建築学科教授・佐藤慎也が「第四世代の美術館」の可能性について論じる。

紙の仕事からとらえ直す、豊かな抽象世界。「辰野登恵子 オン・ペーパーズ」が埼玉県立近代美術館で開催

幾何学的な形体をモチーフとした版画や大型の油彩作品で知られる画家、辰野登恵子の展覧会「辰野登恵子 オン・ペーパーズ」が埼玉県立近代美術館で開催される。本展では、大型の油彩と並行して制作された版画やドローイングなど、紙の仕事を中心に紹介。2014年に逝去した作家の40年あまりの軌跡をたどる。会期は11月14日〜2019年1月20日。

NEWS / EXHIBITION

拒絶から公共彫刻への問いをひらく:ヤノベケンジ《サン・チャイルド》撤去をめぐって

2018年8月3日に福島市の教育文化複合施設「こむこむ館」前に設置され、そこからわずか1ヶ月あまりで撤去されたヤノベケンジの立体作品《サン・チャイルド》。これを起点に、公共空間における作品設置のあり方を、彫刻家であり彫刻研究者の小田原のどかが考察する。

INSIGHT

劇場全体がミュージアムに。「KAAT EXHIBITION 2018−潜像−」でさわひらきと島地保武がコラボレーション

演出家で俳優の白井晃が芸術監督を務めるKAAT 神奈川芸術劇場で、今年3回目となる「KAAT EXHIBITION」が開催される。劇場全体を使ったプログラムである本企画では、アーティスト・さわひらきとダンサー・振付家の島地保武がコラボレーション。展覧会と公演などを実施する。

NEWS / EXHIBITION

舘鼻則孝が老舗インテリアブランド「ジェルバゾーニ」とコラボ。故事からインスピレーションを得たテキスタイルは必見

「ヒールレスシューズ」などで知られるアーティスト・舘鼻則孝が、インテリアブランド「ジェルバゾーニ」とのコラボレーション家具を発表。西陣織の老舗「細尾」が織り上げた生地や、故事からインスピレーションを得たテキスタイルを使用したソファやチェアがラインナップされている。

NEWS / EXHIBITION

フェルメール《牛乳を注ぐ女》はどうやって日本に来たのか? ルイ・ヴィトンが移送過程を動画で公開

現在、上野の森美術館で開催中の「フェルメール展」。この展覧会の目玉のひとつであり、世界的な人気を誇るフェルメールの《牛乳を注ぐ女》はどうやって日本に運ばれてきたのか? 同作のための特製トランクを製作したルイ・ヴィトンがInstagramで動画を公開した。

NEWS / HEADLINE

ぎこちなく痙攣する映像。大岩雄典評「マジック・ランタン 光と影の映像史」

プロジェクション・マッピングやパブリック・ビューイングなど、近年多様な広がりを見せる「映像」に焦点を当てた展覧会「マジック・ランタン 光と影の映像史」が、10月14日まで東京都写真美術館で開催された。映画の誕生以前に生まれた映像装置や資料、小金沢健人の作品などを通して現代の映像表現を考察するこの展覧会を、美術家の大岩雄典がレビューする。

REVIEW

2019年はレンブラントに会いにオランダへ。レンブラント・イヤーに訪れたい美術館4選

17世紀オランダ絵画の巨匠、レンブラント・ファン・レイン。「光と影の天才」とも称されるレンブラントが没後350年を迎える2019年、オランダではレンブラントの展覧会やイベントが多く催される。今回はそんな「レンブラント・イヤー」に行われる4つの展覧会を厳選して紹介する。

INSIGHT

ライゾマティクスの真鍋大度、国内初となる美術館個展。鹿児島県霧島アートの森で新作を発表へ

東京を拠点にアーティスト、インタラクションデザイナー、プログラマ、DJとして活動する真鍋大度。プランニングから制作までプロジェクトのすべてを担う集団「Rhizomatiks(ライゾマティクス)」の一員としても活動する真鍋の個展が、鹿児島県霧島アートの森で開催される。会期は11月16日〜2019年1月14日。

NEWS / EXHIBITION