会場と参加作家が拡大。アーティスト主導のアートフェア「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2019」が開催へ

2018年2月に初回が開催され、注目を集めたアートフェア「ARTISTS’ FAIR KYOTO」。その第2回が2019年3月2日と3日の2日間にわたって京都市の中心部2会場で開催される。

前回の会場風景 撮影=前端紗季

 「ARTISTS’ FAIR KYOTO」は、現代美術家として多方面で活動する椿昇がディレクターを務めるアートフェア。通常のフェアのような「ギャラリー単位で区切られたブース」ではなく、統一感ある会場にアーティストがそれぞれ作品を展示し、販売を行うという新しいスタイルが注目を集めた。

 観客とアーティストの間に交流が生まれ、 「アートを買う文化」を日常化し、 次世代のアーティストがサスティナブルに、 創造性豊かに、 文化創造を行える場の育成を目指す本フェア。今回も椿がディレクターを務め、大庭大介や金氏徹平、 塩田千春、名和晃平、宮永愛子、ヤノベケンジなど13名のアーティストがアドバイザリーボードとなり、それぞれ異なる視点から出品者となる若手アーティストを選出する。

前回の会場風景 撮影=前端紗季

 出品するのは20代~30代の若手アーティスト43名に加え、 アドバイザリーボードから池田光弘、薄久保香、大庭大介、加茂昂、塩田千春、矢津吉隆、Yotta、椿昇の8組も作品を出品。加えて、公募部門を新設し、推薦と公募をあわせた総出品点数は200点以上となる。また、今回は新たな試みとして日本とインドから笹岡由梨子とサヘジ・ラハールの新進作家2名を招聘する。

高木智子 2つの女の子

 舞台となるのは前回同様、重要文化財の京都府京都文化博物館 別館。そして今回はこれに加え、京都新聞ビル 印刷工場跡も会場となり、規模を拡大して開催する。会場デザインは前回から引き続き建築設計事務所「dot architects」が担当。

 「Singularity of Art (シンギュラリティ オブ アート)」をコンセプトに掲げて生まれたこのアートフェアに引き続き注目が集まりそうだ。

京都文化博物館
京都新聞ビル 印刷工場跡

編集部

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