「ARTISTS’ FAIR KYOTO」は、現代美術家として多方面で活動する椿昇がディレクターを務めるアートフェア。通常のフェアのような「ギャラリー単位で区切られたブース」ではなく、統一感ある会場にアーティストがそれぞれ作品を展示し、販売を行うという新しいスタイルが注目を集めた。
観客とアーティストの間に交流が生まれ、 「アートを買う文化」を日常化し、 次世代のアーティストがサスティナブルに、 創造性豊かに、 文化創造を行える場の育成を目指す本フェア。今回も椿がディレクターを務め、大庭大介や金氏徹平、 塩田千春、名和晃平、宮永愛子、ヤノベケンジなど13名のアーティストがアドバイザリーボードとなり、それぞれ異なる視点から出品者となる若手アーティストを選出する。
出品するのは20代~30代の若手アーティスト43名に加え、 アドバイザリーボードから池田光弘、薄久保香、大庭大介、加茂昂、塩田千春、矢津吉隆、Yotta、椿昇の8組も作品を出品。加えて、公募部門を新設し、推薦と公募をあわせた総出品点数は200点以上となる。また、今回は新たな試みとして日本とインドから笹岡由梨子とサヘジ・ラハールの新進作家2名を招聘する。
舞台となるのは前回同様、重要文化財の京都府京都文化博物館 別館。そして今回はこれに加え、京都新聞ビル 印刷工場跡も会場となり、規模を拡大して開催する。会場デザインは前回から引き続き建築設計事務所「dot architects」が担当。
「Singularity of Art (シンギュラリティ オブ アート)」をコンセプトに掲げて生まれたこのアートフェアに引き続き注目が集まりそうだ。