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「拡⼤するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」が開幕。視覚芸術にとどまらないシュルレアリスムの魅力と影響

大阪中之島美術館で「拡⼤するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」が始まった。

本展のメインビジュアルにも使用されたルネ・マグリット《王様の美術館》(1966)と《レディ・メイドの花束》(1957)

 大阪中之島美術館で「拡⼤するシュルレアリスム 視覚芸術から広告、ファッション、インテリアへ」が始まった。会期は2026年3月8日まで。担当学芸員は國井綾(同館主任学芸員)。

 シュルレアリスム(超現実主義)は、1924年にアンドレ・ブルトンが定義づけた動向で、無意識や夢に着⽬した、フロイトの精神分析学に影響を受けて発⽣したものである。⽂学を基点に、オブジェや絵画、写真・映像といった視覚芸術をはじめ、広告やファッション、インテリアへと幅広く展開した。

 シュルレアリスムの起こりから約100年が経過したいま。本展は、サルバドール・ダリマックス・エルンストルネ・マグリットをはじめとするシュルレアリスムの代表的な作家たちの作品を含め、⽇本国内に所蔵されている優品が集結。シュルレアリスムの本質に迫ることを目指すとともに、表現媒体をキーワードに章立てすることで、シュルレアリスム像の再構築を試みる。

プロローグにはルネ・マグリット《人間嫌いたち》(1942)やエルザ・スキャパレッリのイブニング・ドレス「サーカス・コレクション」(1938)などが並ぶ
アンドレ・ブルトン『シュルレアリスム宣言・溶ける魚』の初版本(1924)

編集部