フェルメール《牛乳を注ぐ女》はどうやって日本に来たのか? ルイ・ヴィトンが移送過程を動画で公開

現在、上野の森美術館で開催中の「フェルメール展」。この展覧会の目玉のひとつであり、世界的な人気を誇るフェルメールの《牛乳を注ぐ女》はどうやって日本に運ばれてきたのか? 同作のための特製トランクを製作したルイ・ヴィトンがInstagramで動画を公開した。

ルイ・ヴィトンの動画より 提供=ルイ・ヴィトン

 連日賑わいを見せている上野の森美術館の「フェルメール展」。同展は、17世紀のオランダ絵画黄金期を代表する画家のひとりヨハネス・フェルメール(1632〜1675)の作品が史上最多の9点来日することで、開催前から大きな注目を集めてきた。

 そんな9点のうち、もっともよく知られているのが《牛乳を注ぐ女》(1658〜60頃)だろう。同作は、簡素な部屋の中でひとりの若い女性が鉢に牛乳を注いでいる1コマを描いたもの。壁に掛かった籐の籠や銅のバケツ、床の足温器、壁の釘や釘穴など、なんの変哲もない日常風景を構成するすべての事物が克明に描かれており、フェルメールが「見る」ことに徹底した作品だ。

 本作は、今回の展示にあたってルイ・ヴィトンが特製のトランクを製作。作品の所蔵者であるアムステルダム国立美術館が依頼し、外装には作中の色をモチーフにした黄色と青のストライプペインティングが施されている。

アムステルダム国立美術館の前に置かれた特製トランク 提供=ルイ・ヴィトン

 ルイ・ヴィトンはこのトランクに関連し、Instagramで1本の動画を公開した。

 動画の中では、トランクが職人の手によってつくられていく過程とともに、同作がアムステルダム国立美術館の壁から外され、トランクに収められる様子や、上野の森美術館で開封され、展示されるまでの一連の流れを収録。めったに見ることができない様子を2分54秒の動画でチェックしてほしい。

ルイ・ヴィトンのInstagramより

編集部

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