真鍋大度は1976年東京都生まれ。東京理科大学理学部数学科、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)を卒業後、2006年にRhizomatiks(ライゾマティクス)を設立。高解像度、高臨場感といった表現ではなく、注意深く観察することにより発見できる現象、身体、プログラミング、コンピュータそのものが持つ本質的な面白さや、アナログとデジタル、リアルとバーチャルの関係性、境界線に着目。デザイン、アート、エンターテイメントなどの多領域で活動している。
そして15年より、技術と表現の新しい可能性を探求する部門Rhizomatiks Research(ライゾマティクスリサーチ)を石橋素と共同主宰。メディア・アート、データアートといった研究開発要素の強いプロジェクトを中心に扱い、人々がまだ見たことのないもの・ことを世の中に発表していくことを目指す。また、人とテクノロジーの関係について研究し、様々なクリエイターとのコラボレーションワークを実践してきた。
真鍋にとって国内の美術館での初個展となる本展では、これまでに発表された作品や関連資料により活動の軌跡を辿るとともに、新作を発表する。自然豊かな野外美術館である鹿児島県霧島アートの森の環境を生かした、独自の空間構成にも注目したい。