場 -junction-

　parcelで「場 -junction-」が開催される。

　本展は、KINJO、岡田洋坪、大塚諒平、鈴木夏海、木村祐太によるグループ展であり、ペインターのKINJOによる初めてのキュレーション展となる。

　都市には、河川敷に積まれた石や釣り人による簡易の休憩所、拾われた段ボールなど、誰のものとも知れない行為の痕跡が残され、わずかな時間だけ現れては消える「場」が生まれる。本展は、こうした「一瞬だけ現れる場所」にKINJOが感じ取ってきた感覚を起点に、接点を持つ4名の作家を迎えて構成される。

　参加作家はいずれも制作とは別の仕事や生活を持ち、作品には日々の経験にもとづく視点や、社会のなかで自身の位置から見える風景が反映される。本展は、複数の表現がかさなる場に注目し、作家たちがそれぞれに築く関係性や、会場に集まる要素の交差を通して、多様な「junction」を提示する。