「ストレンジャーによろしく」。若手アーティストによる移動型芸術祭の第3回が金沢で開催

若手アーティストが企画・運営する移動型の地方展覧会「ストレンジャーによろしく」。2014年の群馬県太田市、15年の愛知県名古屋市に続き、その第3回が石川県金沢市で開催される。会期は8月20日~9月12日。

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 若手アーティストが企画・運営し、開催地をつねに変えながら行われてきた移動型の地方展覧会「ストレンジャーによろしく」。2014年の群馬県太田市、15年の愛知県名古屋市に続き、6年ぶりとなる3回目が石川県金沢市で開催される。会期は8月20日~9月12日。

 コロナ禍で美術館やギャラリーが展覧会の開催を自粛し、多くのアーティストが作品を発表する機会を失った。本展ではそこから、選定する側とされる側の従属関係が残る美術業界のあり方に疑問を呈し、あらためてアーティストの主体性を尊重しながら、互いに交流しコミュニティを築くことを目的とする。

多田恋一朗 「君」に会うための微細な毒 2019

 出展作家は、石毛健太、磯村暖、海野林太郎、大山日歩、川田龍、國分莉佐子、神農理恵、スクリプカリウ落合安奈、酒々井千里、髙橋銑、多田恋一朗、谷口洸、堀田ゆうか、林菜穂、村松大毅、MES、安井鷹之介、山田悠太朗、渡辺志桜里、ナルコ、副島しのぶ、渡邉洵、山内祥太、村岡佑樹、足立雄亮、内田望美、北原明峰、吉川永祐、小田陽菜乃、小林美波、宮崎竜成、M集会、湯浅万貴子、深田拓哉、本山ゆかり、モノ・シャカ。

本山ゆかり Ghost in the Cloth(ナイフ) 2020 撮影=澤田華
(C) Yukari Motoyama Courtesy of Yutaka Kikutake Gallery

 会場となるのは、NPO法人「金沢アートグミ」やアーティスト・ラン・スペース&コミュニティの「芸宿」、戦前はダンスホール、戦後は薬局として使われた「石黒ビル」をはじめ、銭湯跡地や飲食店などの市内数ヶ所だ。

 アーティストを主体とした新たなつながりを提案する「ストレンジャーによろしく」。コロナ禍の美術のあり方を問う、6年ぶりの開催に注目したい。

MES meltdown.pt2 "cakeshop" 2021

編集部

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