フランス文化省は、ポンピドゥー・センターの新館長にマルセイユ美術館館長のグザビエ・レイを任命した。就任は今年10月1日。
レイは、オルセー美術館でキャリアをスタート。18世紀後半から19世紀の美術史の研究を経て、同館のコレクション・ディレクターとなり、地域政策を担当。2017年の「セザンヌの肖像」展をはじめ、多くの展覧会を共同で企画してきた。
今年6月末、約8年間ポンピドゥー・センターの館長を務めていたベルナール・ブリステンヌは退任。現在39歳のレイは、2013年に館長就任の際のブリステンヌより20歳近く年下となっている。
レイの任命を推薦したポンピドゥー・センター会長のローラン・ルボンは、レイの「行動力、善意、現場での経験、芸術に対する寛容さ、そして経営手腕は、ポンピドゥー・センターの新しいプロジェクトを成功させるために不可欠なものだ」とコメントしている。
なお同館は、建物の全面改修のため2023年末から26年末まで約3年閉鎖する予定。レイの最初の使命として、「博物館学、文化の提供、パートナーシップの観点から実験的で革新的なプロジェクトを指揮し、ポンピドゥー・センターの革新性と多分野性の遺産を構築すること」が期待されている。