MAGAZINE

印象派から現代アートまで130年以上の美術史を網羅。フィリップス香港で開催される2セールのハイライトをチェック

11月29日〜30日、フィリップスが北京のポリー・オークションとともに20世紀&コンテンポラリーアートのセールを開催。クロード・モネやオーギュスト・ロダン、ゲルハルト・リヒターなどの巨匠から現在オークション市場でもっとも注目されている若手アーティストの作品が一堂に出品される。

NEWS / MARKET

PREMIUM

エルミタージュ美術館で中国人初となる個展を開催した張洹の眼は、中露の歴史をどうとらえたのか?

上海とニューヨークを拠点に活動する中国の現代アーティスト、張洹(ジャン・ホァン)。1965年、文化大革命前夜の中国に生まれ、激動の中国現代史とともに生きてきた彼は2020年9月、エルミタージュ美術館で中国人初となる個展『灰の中の歴史』を開催した。インタビューでは展覧会テーマを通して、張氏の歴史観や作品へ託す思いを紐解いていく。

INTERVIEW

「あえて」を必要としない世界。中村史子評「鷹野隆大 毎日写真1999-2021」

1998年から毎日欠かさず写真を撮ることを自分に課して、様々な実験的撮影を試み、制度化された眼差しや、写真という媒体の特性とその限界について、考察を重ねてきた写真家・鷹野隆大。その思索の変遷を顧みながら鷹野の実像に迫る展覧会「鷹野隆大 毎日写真1999-2021」を、愛知県美術館学芸員の中村史子がレビューする。

REVIEW

古陶磁から現代の陶芸作品までが一堂に。大阪市立東洋陶磁美術館のふたつの企画展をチェック

国宝2件や国の重要文化財13件を含む5672件が収蔵されている大阪市立東洋陶磁美術館でふたつの企画展が開催中。陶芸家・柳原睦夫作品4点の受贈を記念し、個人蔵を加えた柳原作品41点などを紹介する「受贈記念 柳原睦夫 花喰ノ器」展と、関西在住の福井夫妻が収集してきた「古九谷」コレクションから28点を紹介する「福井夫妻コレクション 古九谷」展だ。会期は2022年2月6日まで。

NEWS / PROMOTION

PREMIUM

第3回

アジア市場をポールポジションに引き上げた寺瀬由紀。彼女が見据えるこれからの美術界のエコシステムとは?

10年にわたってサザビーズで現代美術マーケットの成長をけん引してきた寺瀬由紀。その寺瀬が今年7月、サザビーズを去るというニュースは、美術関連のメディアのヘッドラインを躍らせた。そして11月、新たなアートアドバイザリービジネス「Art Intelligence Global」を立ち上げた。世界的にかつてないほど現代美術マーケットが活況を呈するなか、権威あるオークション会社を離れ、新たに立ち上げたアートビジネスは何を目指すのか? そしてコロナ禍以後の現代美術マーケットの勢力図について、寺瀬にオンラインで話を聞いた。

PREMIUM

第56回

「生活と芸術の二本の糸はいつもしっかりと絡んでいるんです」。ロングインタビュー:塩見允枝子

2021年10月号の特集「アートの価値の解剖学」にあわせて、プレミアム記事だけで読める、多様な価値軸で生きる作家たちのロングインタビューを特別公開。本記事では、同特集の「多様な価値軸で生きる作家の『美術』の担い方」(監修=原田裕規)で取材された塩見允枝子のインタビューを掲載。音楽、美術、パフォーマンスといったジャンルを超えて表現に試みてきた作家に話を聞いた。

SERIES / BT ARCHIVES

イメージと音の領域を行き来する。都現美でクリスチャン・マークレーの多様な表現をたどる

アートと音楽の交差点で活動し、多様な作品を発表してきたクリスチャン・マークレーの日本国内初となる大規模個展「クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する]」が、東京都現代美術館でスタートした。「翻訳」行為に焦点を当てる本展の見どころを、マークレーの言葉とともにお届けする。

NEWS / REPORT