京都岡崎 蔦屋書店がアートスペース「GALLERY EN」を新設。初回は増田将大の個展を開催へ

京都岡崎 蔦屋書店に新たなアートスペース「GALLERY EN」がオープン。国内の若手現代アーティスト作品を中心に紹介するこのスペースのオープンを記念し、増田将大の個展「散在し接続されている」が開催される。会期は7月8日~25日。

増田将大 Interval of time #3 2016 (C) Keizo Kioku

 京都市・岡崎公園内にある京都岡崎 蔦屋書店が、店内に国内の若手現代アーティスト作品を中心に紹介するアートスペース「GALLERY EN」をオープン。こけら落としとして、増田将大の個展「散在し接続されている」を7月8日より開催する。

 書店とシームレスにつながる「GALLERY EN」は、日本の工芸品や民藝品を紹介する既存の展示スペースを「EN シェルフ」、新設する全長9メートルの白壁を「EN ウォール」として展開していく予定だ。

「ENウォール」イメージ

 増田将大は1991年生まれのアーティスト。学生時代の2014年に若手アーティスト育成を目的とする現代芸術振興財団のアートアワード「CAF賞」の初代最優秀賞を受賞するなど、アーティストとしての評価を着実に重ねてきた。

増田将大

 その作品は、撮影した風景の画像をその風景に投影し、また撮影するというプロセスを反復し、こうしたイメージをさらにシルクスクリーンで多重に刷り重ねることでつくられることが特徴。本展では、こうした時間と空間がキャンバスに封じ込められたような、新作を含めた近作群が発表される。

 京都市京セラ美術館や京都国立近代美術館など文化施設が並び、多くの人が行き交う京都岡崎の地。アートに親しむ人々との「縁」を生み出そうとする新たなアートスペースで、若手現代アーティストの作品と出会ってみてはいかがだろうか。

編集部

Exhibition Ranking