日本人初。北京のRed Brick Art Museumで加藤泉が自身最大規模の個展を開催

原始的で匿名的な生命体を思わせる、有機的なフォルムの作品を手がけるアーティストの加藤泉が、北京・Red Brick Art Museumで個展を開催。同館で展示を行うのは加藤が日本人初であり、自身過去最大規模の個展となる。会期は8月25日〜10月14日。

加藤泉 Untitled 2018 Fabric Installation (左から)507x146cm(Size Variable)、498x203cm(Size Variable)Photo by Kei Okano © 2018 Izumi Kato Courtesy of Izumi Kato

 加藤泉は1969年島根県出身。原始的で匿名的な生命体を主なモチーフに、有機的なフォルムを特徴とする木彫や油彩画を制作。近年は、ソフトビニール素材を用いた立体作品、リトグラフなどにも取り組んでいる。

 そんな加藤が日本人では初となる個展を北京・Red Brick Art Museumで行う。

 Red Brick Art Museumは、中国では上海のLong MuseumやYuz Museumに並ぶ、巨大なスケールの美術館。手焼きの赤レンガと黒レンガが特徴的な、中国の伝統建築を思わせる風情ある同館で、これまでダン・グラハム、タチアナ・トゥルーヴェ、オラファー・エリアソンらも個展を行ってきた。

 本展で加藤は、20×30メートルにおよぶ最新のファブリック作品を発表。美術館の屋外には現地の巨石を使い滞在制作した作品のほか、5点組の大彫刻など絵画から彫刻まで約10年にわたる過去の作品を展示する。加えて絵画やアーカイヴ展示も行うなど、加藤にとっては過去最大規模となる。

 また、個展オリジナルカラーのソフトビニールフィギュアも販売するなど、多彩なグッズも展開。Red Brick Art Museumの大規模なスケールに合わせて制作された作品が集まる、充実の内容に注目したい。

編集部

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