エキセントリックな1968年を振り返る。「1968年 激動の時代の芸術」展が千葉市美術館で開催

「1968年 激動の時代の芸術」展が、千葉市美術館で開催される。本展は、20世紀の歴史の転換点であり、現代美術においても重要な年とされた1968年の芸術状況を回顧するというもの。会期は9月19日〜11月11日。

娑婆留闘社 獄送檄画通信(三) 1970 千葉市美術館蔵 © 1970 Akasegawa Genpei

 20世紀の歴史の転換点とされ、現代美術においても重要な年となった1968年。そこからちょうど50年を経て、その当時の芸術状況を回顧する展覧会「1968年 激動の時代の芸術」が千葉市美術館で開催される。

 68年当時、2年後の70年に開催される日本万博に向けて大規模な都市計画が進められており、それにともなって学生運動、アンダーグラウンド、カウンターカルチャーが燃え上がった。いっぽう美術界でも、磯崎新、赤瀬川原平、高松次郎、横尾忠則、寺山修司、唐十郎、森山大道、土方巽をはじめとする個性的な面々が分野を超えて活躍した時代でもある。

 本展では、現代美術のみならず、写真、デザイン、建築、演劇、舞踏、音楽、映画、マンガにも視野を広げ、作品のみならず幅広いジャンルの資料も交えた多角的な展示が行われる。個性豊かな作品群と様々な資料を通覧し、エキセントリックな1968年の芸術を振り返りたい。

横尾忠則 新宿泥棒日記 1968 高松市美術館蔵 © 横尾忠則
関根伸夫 位相-大地 1968/1986 静岡県立美術館蔵

編集部

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