「『わからない』からこそ、語りたい」。漫画家・美術家 小林エリカインタビュー

放射能の発見から、世界大戦、災害という大きな歴史の現場を舞台に、膨大なリサーチをもとに小説や漫画等様々な方法で作品を生み出す小林エリカ。なぜ物語をつくるのか、そして歴史の中の災厄をいかに語ろうとしているのか、国際交流基金(JF)発行のウェブマガジン『をちこち』最新特集「物語を伝える―災厄を越えて―」からインタビューを紹介する。

INTERVIEW / PROMOTION

「商品」と「作品」のあいだをすり抜けて。永瀬恭一評「Face Up」展

6名のアーティストが参加するグループ展「Face Up」が、昨年12月から今年5月にかけて開催された。会場情報を公開しない本展が持つ意味とは何か。コロナ禍における展覧会のあり方から、インディペンデントな活動とその消費にいたるまで、擬態と物流をキーワードに画家・永瀬恭一が読み解く。

REVIEW

芥川賞作家・村田沙耶香の小説世界が展覧会に。デヴィッド・シュリグリーと金氏徹平がつくりあげた展覧会

芥川賞作家・村田沙耶香の世界観を、世界的アーティストであるデヴィッド・シュリグリーと金氏徹平のふたりが表現した展覧会「村田沙耶香のユートピア_〝正常〟の構造と暴力 ダイアローグ デヴィッド・シュリグリー ≡ 金氏徹平」が、東京・表参道のGYRE GALLERYで開幕した。会期は10月17日まで。

NEWS / REPORT

器とオブジェのあいだに生まれる、新たな「陶芸」。清水穣評 川端健太郎「Knee Bridge」展

現代陶芸家として国内外で高い評価を得る川端健太郎の個展「Knee Bridge」が、京都の現代美術 艸居で開催された。本展で川端は新作の磁器作品約30点を発表。現代陶芸が注目を集める現在のマーケットの状況と照らし合わせながら、器/オブジェの境界を超える川端の造形について清水穣が論じる。

REVIEW

サメの彫刻やNFT作品も。空山基の没入型個展「SORAYAMA SHARK」が中国・広州で開催中

空山基の大規模な没入型個展「SORAYAMA SHARK」が、中国・広州のアートスペース「chi K11」で開催中。本展では、空山がサメをモチーフにした新作の彫刻作品《Untitled_Giant Shark》が世界で初公開されており、一部の作品はNFT化してブロックチェーン上で認証されている。会期は11月1日まで。

NEWS / EXHIBITION

鋭い銀色が見せるもの。椹木野衣評 森山安英「光ノ表面トシテノ銀色」展、urauny 「urauny diner」展

1968年に結成された前衛グループ「集団蜘蛛」のメンバーであった森山安英は、80年代後半から銀一色の絵画作品の制作を開始。今年4月、連作「光ノ表面トシテノ銀色」などを紹介する同名の展覧会が開催された。森山の絵画における「銀色」は何を意味するのか? 同時期に新宿のWHITEHOUSEで行われた、予約制レストランの形式をとるuraunyの個展とあわせて椹木野衣が論じる。

REVIEW

第7回

軽やかでアンコントローラブルなスペースが生む可能性。「TOH」吉田山&髙木遊インタビュー

2021年1月、代々木駅東口にオープンしたスペース「TOH」。「TOH」のディレクションを担っている「FL田SH」の吉田山と、キュレイトリアル・コレクティブ「HB.」の髙木遊に、企画やキュレーションについての考え方についてインタビューした。