現代美術作家・杉本博司が制作した襖絵と掛軸がこの秋、京都の両足院大書院において特別展「杉本博司:日々是荒日」として初公開される。
会場となる両足院は臨済宗建仁寺派の塔頭寺院で、室町時代(14世紀)に開山。そのなかの大書院はいまから約180年前、京都府指定名勝庭園であり、初夏に見頃となる半夏生で知られる池泉廻遊式庭園に面して建てられた建造物。
この場所を会場として開催される特別展「杉本博司:日々是荒日」では、杉本の代表的なシリーズのひとつであり、写真乾板の上に人工的な雷を起こしその稲妻を可視化させた「放電場」を襖絵にした襖絵東面「放電場」(8枚、2021)を公開。また掛軸「日々是荒日」(2021)、掛軸「日々是口実」(2021)とともに、光学硝子五輪塔なども展示される。
杉本博司の作品を、京都府指定名勝庭園を目前に望む大書院で鑑賞できるまたとない機会だ。一般公開は2021年11月1日~14日までの11日間限り。完全予約制で9月1日よりRYOSOKUホームページで受付が開始。なお会期中は杉本博司関連書籍、商品の販売も予定されている。