ニューヨーク市、美術館の来館者にワクチン接種を義務化。違反で最大55万円の罰金

ニューヨーク市が、美術館など屋内施設の利用者に最低1回の新型コロナウイルスワクチン接種証明の提示を義務づけることを発表した。

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 美術館やギャラリーをはじめ、屋内のエンターテイメント、飲食店、フィットネスの利用者にワクチン接種を義務化する「Key to NYC」プログラムが、ニューヨーク市によって発表された。

 同プログラムは、ニューヨーク市内の映画館や音楽・コンサート会場、美術館・博物館、水族館・動物園、スポーツ競技場などの屋内施設を訪れる際に、最低1回の新型コロナウイルスワクチン接種証明の提示を義務づけるものだ。

 この規制は8月17日に発効し、9月13日より正式的に施行。違反した場合は、1000ドル〜5000ドル(約11万円〜55万円)の罰金が科される。また、ワクチン接種の対象とならない12歳以下の子供は、ワクチン接種を受けた同行者とともに対象施設を訪問することができる。

 約850万人の人口を持つニューヨーク市では、現時点で約500万人の市民が最低1回のワクチンを接種しており、メトロポリタン美術館やニューヨーク近代美術館などの文化施設も再開している。しかし、デルタ変異株の流行により、ニューヨーク市における新規感染者数は急速に増えており、現在は今年4月以降の最高レベルに達している。

 同市のビル・デブラシオ市長は8月16日に行われた記者会見で、「デルタ変異株と戦い、COVIDの時代を終わらせるために、あらゆる手段を使っていく。そのためには、より多くの予防接種が必要であり、強力で明確な義務化が有効だ」と述べている。

 また今回のプログランについて、デブラシオ市長は「『Key to NYC』のパスは多くの扉を開くものであり、私たちには必要なものだ」とし、「私たちが義務を課すことで、この街でより高いレベルのワクチン接種が保証され、それが人々を守り、復興の鍵となるのだ」と強調している。

 なお、フランスとイタリアも先月、美術館や文化施設の入場には、ワクチン接種証明、または過去48時間以内のPCR・抗原検査での陰性証明の提示を義務づけることを発表している。

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