破壊されたロースドルフ城の古伊万里を日本初展示。磁器の東西交流史を知る展覧会が大倉集古館で開幕

東京・虎ノ門の大倉集古館で、オーストリア・ウィーン近郊のロースドルフ城の陶磁器コレクションを紹介する特別展「海を渡った古伊万里~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇~」が開幕した。第二次世界大戦により破壊されたコレクションとその修復品、そして古伊万里の歴史的な名品が並ぶ。会期は11月3日~2021年1月24日(3月21日まで延長)。

NEWS / REPORT

1作品につき最大1200万円の制作予算を支給。動画配信サービス「THEATRE for ALL」がバリアフリーに取り組む映像作品の募集を開始

文化庁による「文化芸術収益力強化事業」の一環として、動画配信プラットホーム「THEATRE for ALL」が、動画配信コンテンツ募集をスタートさせた。「バリアフリー」に取り組むパフォーミングアーツや映画、メディア芸術などの映像コンテンツが対象で、1作品につき最大1200万円相当の制作予算が与えられる。

NEWS / HEADLINE

藤原ヒロシ インタビュー。カルチャーと呼応するアートを見つめる

1980年代の日本のクラブ・カルチャー黎明期よりDJとして活躍し、90年代には「裏原」と呼ばれる、日本のストリート・カルチャーの隆盛をつくりあげた藤原ヒロシ。音楽やファッションのみならず様々な文化のディレクションを担い、世界中に多くのフォロワーを生んできた。ニューアルバム『SLUMBERS 2』の発表を機に、藤原がこれまでいかなるアートに触れ、どのようにとらえてきたのかを中心に話を聞いた。

INTERVIEW

ポーラ ミュージアム アネックスのチャリティーオークションに20名のアーティストが参加。収益は日本赤十字社に全額寄付

東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックスが、ギャラリー初の試みとなるチャリティーオークション「Christmas Smile」展を開催する。オークションの収益は、新型コロナウイルス感染症対策に関する活動を目的とした日本赤十字社に全額寄付する予定だという。開催期間は11月27日〜12月13日。

NEWS / EXHIBITION

ルーヴルや大英博物館などヨーロッパの美術館がふたたび休館・規制強化へ。新型コロナの第2波を受けて

新型コロナウイルスの感染者が急増するヨーロッパでは、フランスやドイツがふたたび全国規模の都市封鎖を発表。これにより、ルーヴル美術館やオルセー美術館、ポンピドゥー・センターなどの美術館が再度休館となった(2020.11.2 イギリスの状況について加筆しました)。

NEWS / HEADLINE

弘前れんが倉庫美術館、2021年度はケリス・ウィン・エヴァンスのコミッションワークを軸に展覧会を構成

今年開館した青森県弘前市の弘前れんが倉庫美術館は、2021年度のプログラムを発表。ケリス・ウィン・エヴァンスによる新作コミッションワーク(委託制作)を基点に、複数のアーティストの作品からなる展⽰を、春夏プログラム(第⼀部)、秋冬プログラム(第⼆部)で展開する。

NEWS / EXHIBITION

岡﨑乾二郎と村山悟郎による共同企画。アートスクール「Open /on/ Air School」が開講へ

アーティスト・岡﨑乾二郎と村山悟郎が共同で企画するアートスクール「Open /on/ Air School」が11月から開講される。第1弾としてのトライアルゼミは、ゲスト講師に豊嶋康子、毛利悠子、下西風澄、土井樹を迎え、「①アーティスト・ストーミング・ゼミ」と「②科学/哲学/芸術のエアスクール・ゼミ」の2本のゼミ(全6回)を展開する。

NEWS / HEADLINE

第30回

【シリーズ:BOOK】アール・ブリュットの名付け親デュビュッフェによる「反文化宣言」。『文化は人を窒息させる』

雑誌『美術手帖』の「BOOK」コーナーでは、新着のアート&カルチャー本から注目の図録やエッセイ、写真集など、様々な書籍を紹介。2020年10月号の「BOOK」2冊目は、画家でありアール・ブリュットの発見者、ジャン・デュビュッフェによる文化批判の書『文化は人を窒息させる』を取り上げる。

SERIES / BOOK

ロッカクアヤコ初の美術館個展が千葉県立美術館で開幕。「魔法の手」が操る色彩に注目

海外を拠点に活動をつづけてきたアーティストのロッカクアヤコ。指で描かれるアイコニックな「女の子」の絵画作品が、アートコレクターからも人気を集めている。その、国内初となる美術館での展覧会「魔法の手 ロッカクアヤコ作品展」が開幕した。会期は10月31日〜2021年1月11日。

NEWS / REPORT

ポスト資本主義は「新しい」ということを特権としない Vol.3:卯城竜太(Chim↑Pom)

いま必要なのは、「ポスト資本主義」ではなく「ウィズ資本主義」だ──。道具やスペースのシェア、見返りを求めない贈与的な活動、プロジェクトを通じた異なる階層の出会いの創出など、アートはそもそも経済的価値では測れない独自の芸術的価値を生きてきた。ひとつのシステムに「包摂」されない、こうした脱中心的な態度は、経済体制だけでなく、作家活動における「展覧会」の相対化、真に多様なコミュニティへの志向、人間を超えた「サブジェクトの多様化」など、アートの世界にさまざまに現れ始めている。「美術手帖」本誌10月号で「ポスト資本主義とアート」をめぐる対談に臨んだChim↑Pomの卯城竜太が、そこで語ろうとした思考の全容をあらためて綴る。

INSIGHT

「性差」はいかにつくられてきたのか? 国立歴史民俗博物館で「性差(ジェンダー)の日本史」を見る

性差(ジェンダー)が日本社会の歴史のなかでどんな意味をもち、どう変化してきたのか。その変遷を280点以上の資料を通して問う歴史展示「性差(ジェンダー)の日本史」が、12月6日まで国立歴史民俗博物館で開催中。そのハイライトをレポートでお届けする。

NEWS / REPORT

初公開作品を中心に。ヴォルフガング・ティルマンスの個展「How does it feel?」がワコウ・ワークス・オブ・アートで開催

ドイツを代表するアーティスト、ヴォルフガング・ティルマンスの個展「How does it feel?」が、東京・六本木のワコウ・ワークス・オブ・アートで開催。初公開となる最新の写真作品や壁面インスタレーションなどが展示される。会期は11月7日〜12月19日(事前オンライン予約制)。

NEWS / EXHIBITION