あいおいニッセイ同和損保が「UNPEL GALLERY」をオープン。同社所蔵のコレクションを展示

あいおいニッセイ同和損保は12月、同社が所蔵する椿絵コレクションを展示するギャラリースペース「UNPEL GALLERY」をあいおいニッセイ同和損保八重洲ビル1Fにオープンさせる。

UNPEL GALLERY

 損害保険会社大手のあいおいニッセイ同和損害保険株式会社は、同社が所蔵する美術作品を展示するギャラリースペース「UNPEL GALLERY(アンペルギャラリー)」を、あいおいニッセイ同和損保八重洲ビル1Fにオープンさせる。開館日は12月16日。

 UNPEL GALLERYは、あいおいニッセイ同和損保の創業10周年の記念事業。ギャラリーを開設し、若い作家の質の高い表現・発表の場として、鑑賞者の身近で親しみの持てる場を提供していくという。ギャラリーの名称は、椿の花言葉である「気取らない優美さ=UNPRETENTIOUS ELEGANCE(アンプリテンシャスエレガンス)」を語源としており、「上質な企画展示を目指すこと、多くの方々に気軽に訪れていただきたい」という願いが込められている。

UNPEL GALLERY

 あいおいニッセイ同和損保は、前身の一会社である大東京火災の創業者・反町茂作が椿を好んでいたことから椿は社花となり、椿をテーマとした絵画・工芸品も蒐集されてきた。そのコレクションは約300点にのぼり、作品の年代も桃山から近現代まで幅広い。UNPEL GALLERYでは、これまで全国の美術館へ無償で貸し出されてきたこの椿絵コレクションが展覧される。

 こけら落としとなるのは、前後期で構成されたオープン記念展「椿、咲く。―初々しさを秘めた成熟に向けて」。

 前期展示となるのは「椿絵名品展-蕾から大輪の花へ」(12月16日〜25日)。あいおいニッセイ同和損保では、毎年コレクションのなかから作品を選定して椿絵カレンダーを制作しているが、前期展では蕾と大輪の花を共に描いた横山大観や小倉遊亀など、2021年カレンダーの原画を中心に展示する。

横山大観 椿 1944

 また後期展示「琳派の花-近世から近代へ」(2021年1月8日〜24日)では、コレクションから複数のテーマで作品を展示。尾形光琳から竹久夢二、岸田劉生まで、個性的な椿絵が並ぶ。

尾形光琳 椿図蒔絵硯箱 18世紀(江戸時代)

編集部

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