アーティスト・岡﨑乾二郎と村山悟郎が共同で企画するアートスクール「Open /on/ Air School」が11月から開講される。
「OpenAir(屋外)」と「OnAir(放送中)」にちなんだ本スクールは、拠点を持たず、不定期で開催するゼミを継続的に行うアートスクール・プラットフォームとして構想。あらゆる場所を学校に、「モノをつくることを通して世界を再発明し」、理論と制作、実践を身につけるためのプラットホームとしては、生産、吟味、そしてそれをいかに世界に結びつけるかついて、講師と受講生がともに考え、作品として実装することを目指す。
第1弾として開講するトライアルゼミは、ゲスト講師に豊嶋康子、毛利悠子、下西風澄、土井樹を迎え、「①アーティスト・ストーミング・ゼミ」と「②科学/哲学/芸術のエアスクール・ゼミ」の2本のゼミ(全6回)で構成。受講希望者は「ゼミ生コース」と「聴講生コース」から選択し、対面とオンラインを併用して参加することができる。
「①アーティスト・ストーミング・ゼミ」では、参加者が岡﨑、豊嶋、毛利、村山による講師陣に、作品プランやアイデアの断片を投げることで思考の実験場を展開。ランダムに提出された複数のキーワードをもとに、即興でブレインストーミングを走らせ、様々な問題に対してフレキシブルに応答できる思考力と制作能力を鍛えることを目標とする。
「②科学/哲学/芸術のエアスクール・ゼミ」では、「ものをつくる」とは何かという本源的な問いに向かい、土井、下西、村山はそれぞれ科学、哲学、美術の視点からレクチャーを行い、互いの領域に飛び交うように思考空間をひらくディスカッションを行う。
時間や空間のスケールを自ら制御する方法と技術の獲得を前提に、事物をつくりだすことを目指す。