画家・三瓶玲奈が個展「水の重さ、滲む光」で新作を発表。対象の本質を見極める真摯な眼差しをたどる

画家・三瓶玲奈の個展「水の重さ、滲む光」が、東京・六本木のYutaka Kikutake Galleryで開催される。東京オペラシティによる若手絵画の作家を紹介する企画展シリーズ「project N」(2017)でも展示を行うなど、近年注目を集めてきた三瓶の新作に期待したい。会期は12月15日〜2019年1月26日。

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第8回

シリーズ:これからの美術館を考える(8) コレクション/キュレーション/鑑賞の関係を再構築しよう

5月下旬に政府案として報道された「リーディング・ミュージアム(先進美術館)」構想を発端に、いま、美術館のあり方をめぐる議論が活発化している。そこで美術手帖では、「これからの日本の美術館はどうあるべきか?」をテーマに、様々な視点から美術館の可能性を探る。第8回は、和歌山県立近代美術館教育普及課学芸員・青木加苗が美術館におけるコレクション、キューレション、そして鑑賞の関係を再考する。

12月は誰でもアクセスできるレアチャンス。キュンチョメによる「トマト缶とドーナツを交換する」映像上映プロジェクトとは?

2017年から18年にかけて、「アメリカのドーナツと沖縄のドーナツを合体させて穴のない完璧なドーナツをつくる」という映像プロジェクトを進めてきたアートユニット・キュンチョメ。現在、その上映プロジェクト「SCREENINGS by KYUN-CHOME : 完璧なドーナツを遠くへ投げる」の第4弾「トマト缶とドーナツを交換する」が、東京・駒込のカトリック本郷教会で開催されている。上映期間は12月8日まで(5日のみ閉場)。

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デュシャン作品の殿堂。 フィラデルフィア美術館館長、ティモシー・ラブに中尾拓哉がインタビュー

アメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアのランドマークのひとつであり、24万点以上のコレクションを誇るフィラデルフィア美術館。この美術館には古代からコンテンポラリー・アートまで幅広いジャンルの作品が揃うが、なかでも有名なのが《大ガラス》《遺作》といったマルセル・デュシャンの作品群だ。今回、東京国立博物館で12月9日まで開催中の「マルセル・デュシャンと日本美術」にあわせて来日したフィラデルフィア美術館館長のティモシー・ラブに、美術評論家で『マルセル・デュシャンとチェス』の筆者である中尾拓哉がインタビュー。デュシャン、そしてフィラデルフィア美術館で現在進行中だという改築プロジェクト「It Starts Here」について話を聞いた。

INTERVIEW

ヴァージル・アブロー×IKEA。4種類のラグを数量限定で先行発売へ

スウェーデン発祥のホームファニッシングカンパニー・イケアと、ヴァージル・アブローとのコラボレーションによる新コレクション「MARKERAD/マルケラッド」。2019年11月の販売に先駆けたプレローンチイベント「STILL LOADING」が、12月15日に寺田倉庫で開催される。イベント当日は、同コレクションには含まれない4種類のラグが1000本限定で販売される予定。

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250点を超える充実のラインナップ。ミュシャの没後80年を記念する展覧会「みんなのミュシャ」展が渋谷で開催

2019年はアルフォンス・ミュシャの没後80年となる節目の年。これに際して、東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで、時代を超えて愛されるミュシャの秘密を紐解く展覧会「みんなのミュシャ ミュシャからマンガへ  ―― 線の魔術」が開催される。会期は2019年7月13日~9月29日。

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すさまじく変化する東京と、その先の石棺。椹木野衣評 花代展「何じょう物じゃ-あんにゃもんにゃ-」展

オリンピックに向けての再開発が急ピッチで進められる東京。アーティストであり、芸妓、ミュージシャン、モデルとしても活動する花代が、新国立競技場の建設現場を望む会場「STUDIO STAFF ONLY」の環境に興味を持ち、その場を反映した作品を制作した。そして、代替わりをしながら神宮外苑に存在してきたという「なんじゃもんじゃの木」がタイトルの着想元となった、花代の個展「何じょう物じゃ-あんにゃもんにゃ-」展を椹木野衣がレビューする。

REVIEW

フラワーアーティスト・東信が「名画の時間」を表現。儚い花々の生命を記録した映像作品をチェック

絵画に描かれてきた「時間」の表現に焦点を当てた展覧会「名画の時間」が、箱根のポーラ美術館で開催される。本展では、黒田清輝、東山魁夷、モネ、ルノワール、ゴッホら巨匠による名品約80点のほか、フラワーアーティストの東信が本展のために制作した映像作品も見ることができる。会期は12月8日~2019年3月17日。

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消滅した村落を照らす小さな光。副田一穂評 蜜ノ木「くずれる家」展

三重県伊賀市島ヶ原に暮らす若者たちによるグループ「蜜ノ木」による展覧会が、この秋開催された。本展は、伊賀の美術史、1920年代の地元青年団の活動、伊賀ゆかりの現代美術作家による展示の3つを軸に構成。三重、愛知の学芸員らと協働でリサーチを行うなど、土地の持つ記憶へ独自のアプローチを行う「蜜ノ木」が実施した本展について、愛知県美術館学芸員の副田一穂が論じる。

REVIEW

テーマパークのように「染付」の歴史を巡る。「染付—世界に花咲く青のうつわ」展が出光美術館で開催

白地に描かれた青の文様が美しい焼き物「染付」。東京・丸の内の出光美術館で開催される展覧会「染付—世界に花咲く青のうつわ」展では、染付が愛用されてきた各国、各時代、各コミュニティをテーマパークのように巡ることができる。会期は2019年1月12日~3月24日。

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国内外から映像作家、ゲーム・デザイナーが集結。「ヴィデオ・ゲーム」の視点から現代社会を考える展覧会とは

現代の文化や社会に大きな影響を与えるようになった「ヴィデオ・ゲーム」。その創造性や芸術性に注目した展覧会「イン・ア・ゲームスケープ:ヴィデオ・ゲームの風景、リアリティ、物語、自我」が、東京・初台のNTTインターコミュニケーション・センター[ICC]で開催される。会期は12月15日〜2019年3月10日。

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角文平が2パターンの個展で見せる新境地。キネティック・アート《Fountain》と「Sleep」シリーズを発表

美術家・角文平の個展が、東京・代官山のアートフロントギャラリーで開催される。2つの異なる部屋で2つの展覧会が行われるという本展で、角は技巧に重きを置いた表現からいかに脱却できるか模索。ただの立体作品にとどまらない角の新たな挑戦を楽しむことができる。会期は11月30日~12月24日。

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