「アントワープの6人」として1980年代にデビュー後、つねにファッション界の第一線に立ち続けてきたドリス・ヴァン・ノッテン。今年3月、そのドリスが自身の名を冠したブランド「ドリス ヴァン ノッテン」の旗艦店である青山店がオープン10周年を迎える。
青山店内には、17世紀のヨーロッパ美術の巨匠、エラルート・デ・ ライレッセによる2枚の絵画とともに、2009年のオープンにあわせて堂本右美、蜷川実花がライレッセの作品に独自の解釈を与えた作品が展示されている。
このたび原美術館で行われる特別エキシビション「INTERPRETATIONS, TOKYOー17世紀絵画が誘う現代の表現」では、通常青山店で展示されるこれらの作品計6点を展示。加えて、新たにドリスが最終選考した日本人アーティストとして、安野谷昌穂(あのたに・まさほ)、石井七歩、佐藤允がエラルート・デ・ ライレッセの作品を再解釈した作品も並び、17世紀の作品を起点に、2009年と2019年の作品がストーリーをつなぐような構成となっている。