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「中西夏之 緩やかにみつめるためにいつまでも佇む、装置」(国立国際美術館)開幕レポート。不安定な絵画に見え隠れする強度

イーゼルに載せられて展示された絵画。左から《4ツの始まり-2001-Ⅲ》(2001)、《R・R・W―4ツの始まり-2001-Ⅱ》(2002)、《4ツの始まり-2001-Ⅳ》(2001)、《4ツの始まり-2001-Ⅰ》(2001)
展示風景より、大きな「ℓ」が前景化してきた時代の作品「ℓ字型―左右の停止」シリーズや「LℓR―目前のひびき」シリーズなど
左から《背・円-XIII 06》《背・円-XI 06》(ともに2006)、《背・円-Ⅰ 05》(2005)。紫と白の集合が円を表すシリーズ
奥壁は中西が東京藝術大学在学中に描いた《天の岩戸》(1955)。手前は同作のドローイング
左から《韻 YS》(1959)、《韻》(1960)。凹凸のある「T」が連続している
右端が「山手線のフェスティバル」のパフォーマンスで使用された《コンパクト・オブジェ》(1962)
《洗濯バサミは撹拌行動を主張する》(1963)。中西の実家の工具店に来ていた若い職工たちがバイクのファンに冷却効率を高めるために洗濯バサミをつけていたことから発想したという
ハイレッド・センターの活動の記録写真や資料
左から《K.T像・オレンジドア》《K.T像・グリーンドアⅢ》(ともに1966)。中央の人体像には素材となった青焼きが存在する
左から《山頂の石蹴り No.3》(1970)、《山頂の石蹴り No.2》(1969)。そのタイトルは作品の内容ではなく「つくられた場所と身体の動作または作画の所作」を表しているという。
左から《arc・ellipse Ⅴ》《arc・ellipse Ⅵ》《arc・ellipse Ⅶ》(すべて1980)、竹弓による曲線は実物を斜めから見ることで初めてそのコンセプトが理解できる
左から《紫・むらさき XVII》(1983)と《紫・むらさき XVI》(1982)。紫の部分が周囲の色彩とは異なる位相にあることが印象付けられる
左から《大括弧Ⅴ》(1989)、《白、緑より白く-Ⅵ》(1988)。「ℓ」と鮮やかで平面的な緑の出現と後退していく過程にある作品
左から《4ツの始まり-2001-Ⅲ》(2001)、《R・R・W―4ツの始まり-2001-Ⅱ》(2002)、《4ツの始まり-2001-Ⅳ》(2001)、《4ツの始まり-2001-Ⅰ》(2001)。「中西夏之新作展 絵画の鎖・光の森」(渋谷区立松濤美術館、2008)と同様にイーゼルに載せられている
《連れ舞》(2015)。具体的なモチーフはないものの、不思議と俵屋宗達《舞楽図屛風》とも通底する「舞」のイメージがかたちづくられている
手前が《擦れ違い/S字型還元》(2012)。絵画の「背面」が意識されるようにイーゼルに立てられたキャンバス同士が背を向けている
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編集部