
建築空間をとらえる写真家。宮本隆司の個展「いまだ見えざるところ」が東京都写真美術館で開催中
建築空間を題材に独自の写真表現を行う宮本隆司の個展「いまだ見えざるところ」が、恵比寿の東京都写真美術館で開催されている。会期は7月15日まで。

建築空間を題材に独自の写真表現を行う宮本隆司の個展「いまだ見えざるところ」が、恵比寿の東京都写真美術館で開催されている。会期は7月15日まで。

東京・六本木の国立新美術館で、ジュエリーブランド・カルティエの大規模展覧会「カルティエ、時の結晶」が2019年10月2日〜12月16日にわたって開催される。6月5日、同美術館にて行われた記者発表会にて展覧会内容や会場構成が発表された。

近年、ターナー賞にノミネートされるなど国際的な注目を集めるハーヴィン・アンダーソンの日本初個展「They have a mind of their own」が、東京・青山のRAT HOLE GALLERYで開催された。ジャマイカ系イギリス人である自身と、ジャマイカからの移民である両親の世代の記憶を重ね合わせながら絵画を描くアンダーソンの集大成とも言える本展を、20世紀美術史研究を行う南島興がレビューする。

第3回
1990年代から、日本でもジェンダー視点を導入した展覧会が開催されるようになった。その流れを牽引したのが、2018年まで東京都写真美術館事業企画課長を務めた笠原美智子と、2016年まで栃木県立美術館学芸課長を務めた小勝禮子だ。美術館という現場の最前線で、現在まで継続してジェンダーの問題に多角的に取り組んでいる2人に、これまで企画した展覧会や、美術館制度について話を聞いた。(『美術手帖』2017年11月号特集「GENDER IS OVER!?」より転載)

2019年9⽉6⽇から9⽇(一般公開は7⽇から9日)にかけて、京都の世界遺産・二条城で開催される新たなアートフェア「artKYOTO 2019」。その出展ギャラリーラインナップが発表された。

LEDライトを使用して「生死」を表現する作品で知られている宮島達男。その1988年以降の各時代の代表的なインスタレーションやパフォーマンス作品、そして新作を紹介する過去最大の個展「宮島達男:如来(にょらい)」が、上海民生現代美術館で開催されている。会期は8月18日まで。

第2回
世界経済フォーラム(WEF)による2018年度版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は「調査対象の149ヶ国中110位」という低順位であることが明らかになったが、日本の美術界の現状はどうか。美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスを取り巻くデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。第1回では、社会学者の竹田恵子が美術大学、美術館に関する男女比のデータを読み解く。

アカデミー助演女優賞を受賞したイギリスの女優、ティルダ・スウィントンが初めてキュレーションした展覧会「Orlando」が、5月24日からニューヨークのアパーチャー・ギャラリーで開催されている。ヴァージニア・ウルフの小説『オーランドー』からインスピレーションを受けた本展では、ジェンダーの流動性や限界のない意識に注目する。

神奈川県小田原市にある、杉本博司が手がけた「小田原文化財団 江之浦測候所」。ここで、ロサンゼルス拠点のアヴァン・チェリストでありボーカリストのケルシー・ルーが、一夜限りのライブパフォーマンス 「Kelsey Lu at Enoura Observatory sponsored by Akatsuki」を開催した。ルーはこの特殊な場所でどのようなパフォーマンスを見せ、どのような思いを抱いたのか? レポートをお届けする。

静物をモチーフにコンセプチュアルな作品を手がけてきたアムステルダムのアーティスト・ユニット「シェルテンス&アベネス」の個展「ZEEN」が、東京・恵比寿のPOSTで開催される。会期は6月8日~7月21日。

竹橋の東京国立近代美術館が、《原爆の図》などで知られる洋画家・丸木俊による裸婦像《解放され行く人間性》(1947)を、同館のコレクションに新しく収蔵した。今回その作品とタイトルに着想を得た、セクシャリティを問う小企画「解放され行く人間性 女性アーティストによる作品を中心に」をギャラリー4で開催する。会期は6月18日〜10月20日。

府中市美術館館長や多摩美術大学名誉教授など美術界において様々な要職を担ってきた美術史学者・本江邦夫が6月3日、70歳で逝去した。

ASSEMBLE(アッセンブル)は、建築、アート、デザインの領域で活躍するアーティストらからなるコレクティブである。今年1月から今年3月にかけて、ASSEMBLEが参加するプロジェクト型の展覧会が東京・銀座の資生堂ギャラリーで開催された。本展は、資生堂ギャラリー100周年記念展として、同ギャラリーの創設者・福原信三の美学に共鳴する現代の複数のアーティストを招いて企画されたうちの第2弾。ASSEMBLEは、2015年にターナー賞を受賞した「グランビー・ワークショップ」の方法論を銀座で展開した。工房のような展示空間も注目された本展を通じ、建築家の藤村龍至が、アート、建築、社会の関わり方を考察する。

第1回
世界経済フォーラム(WEF)による2018年度版「ジェンダー・ギャップ指数」で、日本は「調査対象の149ヶ国中110位」という低順位であることが明らかになったが、日本の美術界の現状はどうか。美術手帖では、全11回のシリーズ「ジェンダーフリーは可能か?」として、日本の美術界でのジェンダーバランスを取り巻くデータ、歴史を整理。そして、美術関係者のインタビューや論考を通して、これからあるべき「ジェンダーフリー(固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること)」のための展望を示していく。まずはプロローグとして企画趣旨を掲載する。

岡田淳による、子供たちに人気のファンタジー小説『二分間の冒険』を、劇団「範宙遊泳」主宰の山本卓卓、短編アニメーション作家のひらのりょうがタッグを組んで舞台化。今回、同作がKAAT 神奈川芸術劇場の「KAAT キッズプログラム」として8月17日〜25日(19日休演)に上演される。

平成から令和へ。その変化の前後に開催された、画家・和田唯奈がキュレーターを務める「しんかぞく」展、ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 第4期の選抜成果展「ホーム・ランド」、写真家・長島有里枝のふたつの展覧会、そして日本在住のマルチメディア・アーティスト、テーム・テムリッツによるパフォーマンス『不産主義』。「家族」をキーワードに、これら5つを椹木野衣が読み解く。

シベリア抑留や被爆体験を描き、絵本『おこりじぞう』の挿絵でも知られる四國五郎。近年再評価が進む四國の作品を、研究者の研究成果を結集して紹介する企画展「四國五郎展~シベリアからヒロシマへ~」が、大阪大学総合学術博物館で開催されている。会期は7月20日まで。

2009年の開始以来、東京・日本を代表する国際舞台芸術祭として、新しい価値を発信し、多様な人々の交流の場を生み出してきた「フェスティバル/トーキョー」(F/T)。その12回目の開催が10月5日〜11月10日に決定した。

注目のクリエイターを定期的に紹介する銀座 蔦屋書店の展覧会シリーズ「ART PARTY」。初回の磯村暖に続き、第2回では「大正生まれの架空の三流画家」ユアサエボシその人に擬態し、シュルレアリスティックな作品を手がけてきたユアサエボシの個展「曲馬考」が開催されている。会期は7月12日まで。

彫刻家ヴィンセント・フェクトーの日本初個展と、加納俊輔、迫鉄平、上田良の3人によるユニット「THE COPY TRAVELERS」による展覧会「雲型定規がヤマをはる」を清水穣がレビュー。オルタナティヴ・モダンの作家としての前者が造形に追い求める自由と、次々とコラージュを生み出す後者の即興、そのあいだに存在する差異とは?