自然と神話の融合。クラウディア・ペニャ・サリナスのアジア初個展がTHE CLUBでスタート
ニューヨークを拠点に活動する女性アーティスト、クラウディア・ペニャ・サリナスのアジア初個展「Atlpan」が、9月7日〜11月8日に銀座のTHE CLUBで開催されている。初来日し、長野で約1ヶ月の滞在制作を行ったサリナスが見せる、自然と神話が融合したものとは?
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ニューヨークのブルックリンを拠点に活動する女性アーティスト、クラウディア・ペニャ・サリナスの個展「Atlpan」が、9月7日よりTHE CLUBで開催されている。
サリナスは1975年メキシコ生まれ。98年にシカゴ美術館附属美術大学で美術学士、2009年にニューヨークのハンター・カレッジで美術修士を取得。ニューヨークのホイットニー美術館にも作品が収蔵されているサリナスは、これまで、アリゾナ州立大学美術館やクイーンズミュージアム、エル・ムセオ・デル・デバオ、イーライ・アンド・エディス・ブロード美術館などで作品展示を行っており、今年10月にはパリのポンピドゥー・センターで開催されるグループ展にも参加予定だ。
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本展のために初めて来日したサリナスは、長野に約1ヶ月滞在し、作品制作を行っていた。アジア初個展となる本展は、日本の着物や障子からも着想を得たインスタレーションと、メキシコの自然をモチーフにし、日本の山で集められた石を使ったオブジェ、そして、アステカ族の水の女神「チャルチウイトリクエ」をテーマとした映像作品で構成されている。
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4つのインスタレーション作品は、アステカの神話に伝えられる地上の楽園をイメージし、天井から吊るされている。床にある紐のオブジェは、青の諧調で「神の目」を表し、それぞれの中心には石が置かれている。また、奥の部屋で上映される映像作品は、サリナスが初めてチャレンジしたものだという。
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過去と現在、そして風土的なものと神聖なものを凝縮した、一種の旅行記のようなものとして作品を展開しているサリナスは、本展の開催にあたりこうコメントしている。「日本には、メキシコと異なる自然や神話があるのですが、私の作品を通してその背後にある、共通している精神性を味わってほしいです」。