独自の制作過程を踏む抽象絵画。リチャード・オードリッチの個展がMISAKO&ROSENで開催中

画家、リチャード・オードリッチの個展が、大塚のMISAKO&ROSENで開催されている。会期は6月23日まで。

リチャード・オードリッチ Tip 2017 Oil and wax on panel  35.6x25.4cm

 リチャード・オードリッチは1975年アメリカ・ヴァージニア州生まれ。98年にオハイオ州立大学大学院を修了し、現在はニューヨークを拠点に活動を行っている。

 近年は、サンフランシスコ近代美術館(2014)、ホワイトコラム(ニューヨーク、2015)、ドン・ドーンムズ美術館(ベルギー、2016)で個展を開催。そのほか「Forever Now」(ニューヨーク近代美術館、2014)やホイットニービエンナーレ(2010)など話題の展覧会にも参加してきた。現在も国立国際美術館での展覧会「抽象世界 - Abstraction : Aspects of Contemporary Art」で作品を展示している。(〜8月4日)

本展展示風景 Photo by KEI OKANO
Courtesy of the artist and MISAKO & ROSEN

 時間が経つにつれて絵具を重ね、一枚の絵画を完成させるまで長い時間をかけるときもあれば、感情と状況が結びつくように完結させることもあるなど、独自の制作過程を踏むオードリッチ。そうして描かれる抽象絵画のほとんどが、オイルとワックスでコーティングされており静止した印象を持つ。

 そんなオードリッチの個展が、大塚のMISAKO & ROSENで開催されている。同ギャラリーでは3年ぶりとなる個展に注目だ。

編集部

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