ブルックリンを拠点に活動を行うアーティスト、ジュリア・チャンの個展「Pump And Bump」が、東京・渋谷のNANZUKAで開催される。会期は9月7日~10月5日。
チャンは1978年アメリカ生まれ。2000年にニューヨーク大学を卒業した。これまでニューヨークやパリなどで個展を開催してきたほか、世界各地のグループ展にも参加。19年はアート・バーゼル香港にも出品した、いま注目を集める気鋭のアーティストだ。
本展は、色鮮やかな花びら型から成る抽象的なペインティングとセラミックの新作を中心に構成。生物の紋様や地図、エネルギーの流れをも感じうるその画面は、宇宙空間や胎内に宿る生命、女性の身体性のメタファーとしての抽象画ともとらえられる。
高度な集中力と忍耐力を必要とするその制作過程は、機械的な規則性を手作業で再現をするという修行のようなもの。しかし、チャンはこれを前向きに取り組み、作品に様々な感情を宿し、偶発性から奇跡が生むことを試みる。