
坂本龍一トリビュート展から安井仲治の回顧展、キュンチョメ個展まで。今週末に見たい展覧会ベスト11
今週開幕・閉幕する展覧会から、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

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日本の写真史において傑出した存在であった安井仲治(1903〜1942)。その回顧展が兵庫県立美術館で開催される(会期:12月16日~2024年2月12日)。10代でカメラと出会い、20代半ばに関西の写真シーンで一目置かれるも、38歳の若さで病没した安井。旺盛な創作意欲をもって極めて多くの写真の技法、スタイルに取り組んだこの作家の見どころについて、兵庫県立美術館学芸員・小林公が語る。

東京オペラシティ アートギャラリーの2024年企画展において、現代美術家・松谷武判の個展が開催される。会期は2024年10月3日〜12月17日。

東京オペラシティ アートギャラリーで、イラストレーター/グラフィックデザイナー・宇野亞喜良(1934〜)の全仕事を網羅する展覧会「宇野亞喜良展 AQUIRAX UNO」が開催される。会期は2024年4月11日〜6月16日。

近年、インドネシアの歴史や神話を題材にした作品に取り組んでいるアーティスト、今津景。その初の大規模個展が東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。会期は2025年1月11日〜3月23日。

2020年に惜しまれつつ逝去したKENZOの創設者・髙田賢三(1939〜2020)。その没後初となる大規模個展「髙田賢三 Takada Kenzo」が、東京・初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。会期は2024年7月6日〜9月16日。

2016年に上海で創設されたBLANKgalleryが、初めてのブランチを東京・神宮前のロケーションにオープンさせた。こけら落としとしては、11人の中国人アーティストによるグループ展を行っている。

京都を舞台に開催する現代アートとコラボレーションをコンセプトにしたアートフェアArt Collaboration Kyoto(以下、ACK)は、2023年10月27日のプレス&関係者内覧会から始まり全4日間の会期を終え、大盛況のうちに幕を閉じた。来場者数は約2万人、出展ギャラリーの総売上高は約4億円という結果となり、第3回目となる今年も来場者、出展ギャラリーからも高い評価を得た。今回は、ACKに関わるスタッフに、ACKのあゆみやそれぞれの担当業務、そしてどのような組織でイベントをつくり上げているかについて語ってもらった。

オランダの老舗アートフェア「TEFAF」(テファフ、The European Fine Art Foundation)が、これまでにない試みに乗り出した。それが、マーストリヒト大学と連携したキュレーターコースだ。マーケットとアカデミズムのあいだには距離感があるとされているが、この取り組みはそのギャップ解消を狙うという。キーパーソン2人がその実施背景と目的を語った。

2024年2月に竣工予定の「ポーラ青山ビルディング」の敷地内に、現代美術ユニット・SHIMURAbrosによる広がる樹葉をイメージした作品が設置される。

建築家・坂茂が考案した「紙の間仕切りシステム(PPS)」をキャンバスに、ウクライナ難民の現状を伝える「『ペーパー・サンクチュアリ』- ウクライナ難民の現実と詩 - 坂 茂」が大分県立美術館1階のアトリウムで開催される。会期は2024年1月13日〜2月4日。

福岡市美術館で、九州派として活躍した美術家、オチ・オサム(1936〜2015)の、美術館発の回顧展「オチ・オサム展」が開催される。会期は1月24日~3月24日。

ルーヴル美術館が2024年1月より入場料の見直しを発表した。コスト増などに対応するため、一般入場料は現在の17ユーロ(約2700円)から22ユーロ(3500円)に値上げられる。

世界最高峰の演劇の祭典「アヴィニョン演劇祭」に招聘され、スタンディング・オベーションに包まれたSPAC-静岡県舞台芸術センターによる野外劇『マハーバーラタ 〜ナラ王の冒険 〜』。初演から20年の節目に、「東京芸術祭 2023」で東京駅を背景に上演された様子を、演出の宮城聰のコメントとともにお届けする。

一般財団法人地域創造が、地域における創造的で文化的な表現活動のための環境づくりにとくに功績のあった公立文化施設を顕彰する「地域創造大賞(総務大臣賞)」。その令和5年度の受賞施設が決定した。

アーティストの報酬に関わるガイドラインの策定を目指す、美術のつくり手と担い手のためのネットワーク「art for all」。12月14日に、「世界のアーティストフィーから学ぶ(美術分野における報酬ガイドラインを考えるセミナー②)」がオンラインで開催される。

銀行の本店ビル内で国内の現代美術家12名の作品を展示する展覧会「The Hints 今と未来を見つめる12の視点」が、三井住友銀行東館で開幕した。会期は12月23日まで。

森美術館の「私たちのエコロジー」展から上野の森美術館の「モネ 連作の情景」、東京都現代美術館の「豊嶋康子 発生法──天地左右の裏表」まで。年末年始も見ることのできる展覧会を首都圏を中心にピックアップ。予約方法や注意事項については、各館の公式ウェブサイトを参照してほしい。

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setchu株式会社が運営する私設の現代美術館「KAMU kanazawa(カム カナザワ)」が、潘逸舟の2つの作品《波を掃除する人》と《ほうれん草たちが日本語で夢を見た日》の展示を2スペースで開催する。会期は12月16日〜2025年12月28日。