2024年2月に竣工予定の「ポーラ青山ビルディング」の敷地内に現代美術ユニット・SHIMURAbrosの作品が設置される。
SHIMURAbrosはユカ(1976年生まれ。多摩美術大学デザイン科卒後、英国セントラル・セント・マーチンズ大学院にて修士号を取得)とケンタロウ(1979年生まれ。東京工芸大学映像学科卒)による姉弟ユニット。映画にまつわる作品や、その解釈を拡げた作品を発表し、ポーラ美術振興財団在外研修(2014)を契機に活動拠点をベルリンへと移した。現在は同地にてオラファー・エリアソンのスタジオに研究員として在籍。文化庁メディア芸術祭(アート部門優秀賞受賞)、カンヌ、ベルリン国際映画祭での作品上映、国立新美術館(東京)、ヘッセル美術館 and CCSバードギャラリー(ニューヨーク)などの実績があり、2023年にはACC Asian Cultural Council Japan Grant Programグランティーに選ばれている。
ポーラ青山ビルディングは、青山通りに面し、神宮外苑の緑を望む立地に竣工する予定。保育園やイベントホールも併設し、新たな交流の場を目指すものとなる。ここでSHIMURAbrosは、作品3点を設置・公開する予定だ。
ひとつは、時空を超えて豊かに広がる樹葉をイメージした高さ約8メートル、横幅4メートルに及ぶ作品で、青山通り側の外壁から大きく張り出すように設置される。この作品に関連した2点は、公開空地で展開する。
なお、ポーラ青山ビルディングでは、ほかにもアーティストによる作品の設置やイベントの企画を予定している。