国内外で大きな注目を浴びている現代アーティスト、今津景。その初の大規模個展が2025年1月11日〜3月23日に東京オペラシティ アートギャラリーで開催される。
様々なメディアから採取した画像をコンピュータを用いて加工を施しながら構成し、その下図をもとにキャンバスに油彩で描く手法で絵画を制作することで知られている今津。スマートフォンの普及やAIなど現代の科学技術の革新によって人々の知覚や空間認識、物事に対する考え方における変化に呼応するように、美術史における新たな絵画表現を探求し続けている。
2017年、今津は制作拠点をインドネシアに移転。その近作では、従来からのモチーフに加え、インドネシアの歴史や神話も題材にしている。本展では、神話「ハイヌウェレ」を題材にした新作シリーズを中心に過去作品と合わせてその制作全貌を紹介する予定だ。
地球環境問題/エコフェミニズム、神話、歴史、政治、といった要素が同一平面上に並列され、膨大なイメージや情報が彼女の身体を通過することで生み出されるダイナミックな表現に注目してほしい。